偶然同じ文字列を中心と決めないようにしよう
このレッスンの役割
前のレッスンで、つづりが少し変わっても意味のつながりから中心を追いました。今回は逆に、文字が完全に一致しても、それだけでは中心と決められないことを確かめます。
目標は、中心候補を「文字の一致」「語族での繰り返し」「意味の共通」の三点で診断し、偶然の一致を棄却できることです。
具体例:carpetのcarは中心か
carpet の最初には car という文字列があります。しかし、次の三点を確かめると、[car][pet] と分ける根拠はありません。
| 診断項目 | 確かめたこと |
|---|---|
| 文字の一致 | carは確かに含まれる |
| 語族での繰り返し | petが語尾として異なる中心に付く語族を説明できない |
| 意味の共通 | carpetの意味を「自動車」のcarで説明できない |
文字の一致はありますが、残りの二点が支えていません。したがって、この car は今の学習で使える中心候補ではないと判断します。
誤った分け方を診断する三問
- その部分は、他の関連語でも同じ意味の土台になるか。
- 外した前後の部分は、他の中心にも繰り返し付くか。
- その分け方で、完成語の文中での意味をよりよく説明できるか。
三問のうち一つでも根拠が弱い場合は、「分解できた」と断定せず保留します。
さらに二つ診断しよう
| 語 | 見える知った形 | 判断 |
|---|---|---|
| teacher | tea | teacherはteachと意味がつながり、teaでは説明しにくい |
| planet | plan | planetとplanは意味の共通性を説明できない |
teacher では teach, teaches, teaching, teacher と並べると、teach が中心候補としてより高い説明力を持ちます。「文字として含まれる」と「意味の中心である」は別です。
おすすめの学び方
分け方を思い付いたら、すぐ丸を付けず、横に「文字」「語族」「意味」の三つの欄を作ります。三つの根拠がそろった候補だけを四角で囲みましょう。
よくある間違い
間違いを避けるために、すべての語を分解不可能と決めないでください。このレッスンの目的は分解をやめることではなく、根拠のある分け方だけを残すことです。
自分で確かめよう
確認1:carpetのcarを中心と判断できない主な理由は何ですか
carpetの意味を自動車のcarで説明できず、petを外す語族の根拠もないからです。確認2:teacherのteaよりteachのほうが中心候補に合うのはなぜですか
teachがteachingやteacherなどの語族で繰り返し、教えることに関する意味も共通するからです。確認3:分け方の根拠が一つしかないときはどうしますか
一旦保留し、別の関連語、文脈、辞書情報から追加の根拠を探します。まとめと次の一歩
偶然の文字列を、語族と意味の根拠がある中心候補と区別できました。次は、残した中心候補の意味が、実際の文の場面に合うか確かめます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。