-fulから中心の性質を十分にもつと読もう
このレッスンの役割
前のレッスンでは、形容詞接尾辞の境界を語族と文中位置で確かめました。ここでは -ful が加える意味の方向に集中します。
目標は、中心を見つけ、「中心の性質をもつ・中心で満ちた」という大まかな意味を文脈に合わせて読めることです。
具体例:何をもっている性質か考える
| 完成語 | 中心 | 大まかな方向 | 文脈に合う読み |
|---|---|---|---|
| careful | care 注意 | 注意をもつ | 注意深い |
| useful | use 使用 | 使い道をもつ | 役に立つ |
| helpful | help 助け | 助けになる性質をもつ | 役立つ・助けになる |
| hopeful | hope 希望 | 希望をもつ | 希望を抱いている |
-ful は容器が物でいっぱいという意味だけではありません。中心の性質が十分にある、という比喩的な方向も示します。
Mika gave me some useful advice before the interview.
useful は advice の前で、その助言が使い道をもつ、つまり役に立つ性質だと説明しています。before the interview が、助言を使う場面を示します。
良い意味とは限らない
-ful を見たら必ず良い意味だと考えないでください。
| 語 | 中心 | 性質 |
|---|---|---|
| painful | pain 痛み | 痛みを伴う |
| harmful | harm 害 | 害を与える |
良い・悪いは -ful ではなく中心の意味と場面で決まります。
fullとつづりを区別する
独立した語 full は「いっぱいの」と書きます。接尾辞では通常 -ful と lを一つにします。意味のつながりはありますが、単語の一部として使う形を中心とのペアで覚えます。
よくある間違い
beautiful を見て、beauty のつづりがそのまま残らないから語族ではないと考えることです。beauty → beautiful のように、接尾辞が付くとつづりが変わる場合があります。意味と辞書の派生語情報で確かめます。
自分で確かめよう
確認1:usefulの中心と大まかな方向は何ですか
中心はuseで、使い道をもつ、役に立つ方向です。確認2:harmfulが悪い意味になる理由は-fulですか
いいえ。中心のharmが害という悪い内容だからです。確認3:接尾辞の-fulと独立語fullのつづりの違いは何ですか
接尾辞は通常-fulとlを一つ、独立語はfullとlを二つ書きます。まとめと次の一歩
-ful から中心の性質をもつ方向を読み、良し悪しは中心で判断できました。次は反対に、中心を欠く性質を表す -less を読みます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。