辞書の一つの項目にある情報の地図を読もう
このレッスンの役割と目標
前のセクションで、文中の形から見出し語候補を作りました。ここからは、その見出し語の項目で文に合う品詞と意味を選びます。
目標は、辞書項目の中で「品詞」「語義番号」「用法表示」「例文」がどこにあり、何を確かめる情報か説明できることです。
辞書項目は情報の地図
辞書ごとに見た目や略号は違いますが、基本の役割は共通します。たとえば架空の項目 light を単純化すると次のようになります。
| 部分 | 例 | 何が分かるか |
|---|---|---|
| 見出し語 | light | 調べる基本形 |
| 発音・アクセント | 音声・発音記号 | 読み方。次のセクションで学ぶ |
| 品詞 | 名、形、動 | 文中での役割 |
| 語義番号 | 1、2、3 | 品詞内の異なる意味 |
| 用法表示 | 可算、自動詞など | 使える形や文型 |
| 例文 | a light bag | 実際の語順と意味 |
辞書は「上から全部読む本」ではありません。いま確かめたい情報へ順に移動する地図です。このセクションでは、見出し語→品詞→用法→語義→例文の順に使います。
具体例:lightの入口を分けよう
This bag is light.
is の後ろで bag の性質を説明しているので、まず形容詞の欄を見ます。「明るい」ではなく「軽い」に合う語義と例文を探します。
Turn on the light.
the の後ろにあるので、名詞の欄を見ます。「明かり・照明」に合う語義を探します。
同じ見出し語でも、品詞の入口を先に選ぶと、読む範囲が小さくなります。
凡例を最初に確かめよう
ある辞書の「名」が別の辞書では n.、形容詞が 形 または adj. と書かれることがあります。可算・不可算、自動詞・他動詞の記号も異なります。
記号を想像で読むのではなく、辞書の最初やヘルプにある凡例を見ます。凡例を一度読むと、その辞書を速く正確に使えます。
よくある間違い
見出し語の直後にある最初の日本語訳だけを読んで閉じる間違いがあります。その訳が別の品詞や別の語義なら、本文に合いません。
また、語義番号は重要度の順位とは限りません。辞書によって並べ方が違うため、番号より文との一致を見ます。
自分で確かめよう
確認1:文中の役割を確かめるにはどの情報を見ますか
品詞表示を見ます。語順から立てた候補と照合します。確認2:辞書の略号が分からないときどうしますか
辞書の凡例やヘルプで、その辞書の記号の意味を確かめます。確認3:最初の語義番号が必ず正解ですか
いいえ。品詞、用法、文脈、例文が本文と合う語義を選びます。まとめと次の一歩
辞書項目を情報の地図として分け、目的に応じて読む場所を選べました。次は辞書を開く前に、英文の語順から品詞候補を立てます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。