分かる側から未知語の向きを決めよう
このレッスンの役割と目標
前のレッスンでは、対比される左右の主語と観点をそろえました。今回は、意味が分かる側を足場にして、未知語がどちらの方向の意味かを絞ります。
目標は、「既知側を言葉にする → 対比の軸を決める → 未知側の向きを反転する」という三段階で考え、最初から訳語を当てにいかないことです。
例でつかむ:分かる側から出発する
次の文を読みます。
Unlike the shallow water near the shore, the center of the lake is profound.
profound を知らなくても、Unlike が違いを示し、左側に shallow water があります。比べる観点は水の深さです。
- 既知側:
shallowは浅い。 - 軸:水の深さ。
- 未知側:浅いとは反対方向なので、深い側。
この文脈では profound を「深い」と推測できます。ただし、いつでもこの意味になると決めたのではなく、この文での意味を絞ったことに注意します。
まずは意味の方向を決める
The first explanation was vague, but the second was lucid.
vague が「はっきりしない」と分かれば、lucid は説明の明確さという軸の反対側です。まず「はっきりしている側」と考えます。そのあと、文法や他の説明があれば「明快な」などの自然な表現に整えます。
| 段階 | profound | lucid |
|---|---|---|
| 分かる側 | shallow=浅い | vague=はっきりしない |
| 対比の軸 | 深さ | 説明の明確さ |
| 未知語の向き | 深い側 | はっきりした側 |
| 文中の仮の意味 | 深い | 明快な |
意味の軸を反転する図
向きが分かっても断定しすぎない
対比から強く分かるのは、未知語が意味の軸のどちら側かです。たとえば「明確な側」までは分かっても、clear、simple、logical のどれと完全に同じかは、対比だけでは決められません。
本文に説明、例、言い換えがあれば組み合わせます。文法上の品詞も確認し、必要な範囲だけを仮の意味にします。
よくある間違い
未知語だけを見て語感から当てようとすると、分かる側という強い根拠を使えません。先に既知側を自分の言葉にします。
反対に、既知語の辞書上の対義語を一つ思い出し、それが未知語の正確な意味だと断定するのも危険です。まず方向を決め、他の手がかりで細部を確かめます。
自分で確かめよう
確認1:profound を推測するときの対比の軸は何ですか。
湖の水の深さです。shallowという既知側から、反対の深い側を考えます。確認2:lucid について、対比だけから最初に言えることは何ですか。
説明の明確さという軸で、vagueとは反対の「はっきりした側」の意味だということです。確認3:対比から意味の方向が分かったら、なぜ他の手がかりも見ますか。
方向だけでは正確な語義や程度まで一つに決まらないことがあるため、説明、例、品詞などで確かめます。まとめと次の一歩
未知語は、分かる側、対比の軸、反対方向の順に考えます。まず意味の方向を安全に絞り、他の手がかりで文中の仮の意味を整えます。
次は、「反対方向」と「辞書上の正確な反対語」が同じではない理由を、意味の程度にも注目して学びます。
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