LESSON 01

推測する語と飛ばす語を選ぼう

飛ばした語へ戻る三つの合図を見つけよう

指示語の参照先が不明、因果が切れる、設問に直接関わるという三つの合図で、飛ばした語へ戻る

飛ばした語へ戻る三つの合図を見つけよう

このレッスンの役割と目標

前のレッスンでは、設問に合わせて未知語の優先順位を更新しました。今回は設問を見る前でも、読みのつながりが切れたときに飛ばした語へ戻る三つの合図を学びます。

目標は、「指示語の参照先が分からない」「原因と結果がつながらない」「設問の答えを変える」のどれかを確認し、必要な語だけへ戻れることです。

不安だから戻るのではなく、本文理解に生じた具体的な穴を理由に戻ります。

合図1:指示語の参照先が分からない

The team installed a bioswale beside the parking lot. This reduced the amount of rainwater flowing into the street.

bioswaleを最初は「ある設備」として飛ばしたとします。しかしThisが何を指し、なぜ雨水が減るのかを説明する必要が出ました。

前後や図から、bioswaleは雨水を受け止めて土へしみ込ませる場所・仕組みだと戻って推測します。指示語の中身を決めるために必要です。

合図2:原因と結果がつながらない

The material was porous, so water passed through it easily.

porousを飛ばすと、なぜwater passed throughのか分かりません。soの原因側にあるため戻ります。

語形と結果から、「小さな穴があり水を通す性質」という方向へ絞れます。

合図3:設問・選択肢の条件になる

Only participants who completed the orientation could enter the lab.

orientationを細部として飛ばしても大意は「条件を満たした人だけ入れる」です。しかし設問が「何を終えた人が入れるか」と問えば、orientationへ戻ります。

戻る合図を信号にする

飛ばした未知語へ戻る三つの客観的な合図 指示語Thisの中身が不明、porousからwater passed throughへの因果が切れる、orientationが設問の条件になるという三つの合図から、必要な未知語へ戻る。 読みの穴ができた場所だけへ戻る 指示語が切れるThis = ?何を指すか不明参照先の語へ戻る 因果が切れるporous → water passes理由が不明原因・結果の中心へ戻る 設問に必要completed what?答えの条件が不明条件語へ戻る 語が難しいからではなく、理解に穴があるから戻る

例題:戻らなくてよい場合

The device was tested in Reykjavík, Iceland, before being used in other cities.

Reykjavíkの読み方が分からなくても、Icelandから場所名だと分かり、機器が最初にある都市で試験された大意は読めます。指示語・因果・設問に影響しなければ戻る必要はありません。

戻った後の目標を決める

戻るときも正確な辞書訳が必須ではありません。

  • 指示語なら、何を指すか分かる大分類
  • 因果なら、原因と結果がつながる意味方向
  • 設問なら、答えに必要な条件

この深さまで分かったら再び読み進めます。

よくある間違い

飛ばした語は最後まで見ないと決めると、後で中心語だったと分かっても修正できません。飛ばす判断は仮であり、三つの合図で更新します。

反対に、難しそう・発音できないという理由だけで戻ると時間を失います。理解のどこに穴があるか一文で言えないなら、まず読み進めます。

自分で確かめよう

確認1:飛ばした語へ戻る三つの合図は何ですか。指示語の参照先が不明、原因と結果がつながらない、設問の答えや条件に直接必要、の三つです。
確認2:porousへ戻る理由は何ですか。soの原因側にあり、水が通った結果を説明する中心的な性質だからです。
確認3:Reykjavíkへ戻らなくてよいのはどんな場合ですか。場所名という大分類で大意が読め、指示語・因果・設問に影響しない場合です。

まとめと次の一歩

飛ばした語へは、指示語・因果・設問に具体的な穴が生じたとき戻ります。必要な深さまで確認したら、本文へ戻ります。

次は、重要語でも30秒を目安に推測し、決まらなければ候補と印を残して進む時間配分を練習します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。