LESSON 01

言い換えを見つけよう

置き換えて意味が保たれるか試そう

未知語を候補表現へ置き換え、品詞・文法・中心内容が保たれるかを検証する

置き換えて意味が保たれるか試そう

このレッスンの役割と目標

前のレッスンでは、言い換えと具体例を区別しました。今回は、見つけた言い換え候補を元の文へ入れ、意味が本当に保たれるかを確かめます。

このレッスンの目標は、候補を置き換えたあとに、文法、文の役割、肯定・否定、中心内容の四つを確認できることです。辞書を引く前にも使える、語義推測の検査方法を身につけます。

例でつかむ:まず候補を文へ入れてみよう

次の英文を読みます。

The old bridge deteriorated. In other words, it became worse over time.

deteriorated の候補は became worse over time です。そこで、最初の文に候補を入れます。

The old bridge became worse over time.

文法的に自然で、主語は同じ The old bridge、内容も「古い橋の状態が時間とともに悪くなった」のままです。したがって、この候補は中心的な意味をよく表しています。

四つの検査を順番に行う

検査 問うこと 今回の判定
文法 入れたあとも文として成立するか 成立する
役割 同じ主語の動作・状態を表すか 橋の状態を表す
向き 肯定・否定や増減が逆にならないか 悪化の向きが同じ
中心 筆者の中心内容が残るか 時間とともに悪くなる

一つだけ合えばよいのではありません。四つをまとめて見ることで、「同じ話題だから同義だ」と早合点するのを防げます。

置き換え検査の流れ

言い換え候補を置き換えて四つの観点で検査する流れ 元の文から候補を入れた文へ進み、文法、役割、向き、中心内容を確認して言い換えを判定する。 元の文bridge deteriorated 候補を入れるbecame worse over time 四つの検査1 文法2 役割3 向き4 中心内容 四つが保たれれば、言い換え候補として有力

文体まで同じでなくてもよい

deteriorated は一語で簡潔です。became worse over time は詳しい説明です。長さや文体は違いますが、中心内容は対応しています。

言い換えは、細かな響きまで完全に同じである必要はありません。入試読解で大切なのは、その文で必要な中心意味が保たれるかです。ただし、became old のように「古くなった」だけでは「悪くなった」という評価が抜けるため、不十分です。

よくある間違い

候補が同じ話題に関係しているだけで、置換に合格したと思うことがあります。たとえば was repaired も橋に関する表現ですが、悪化ではなく修理なので意味の向きが違います。

反対に、候補の語数が違うことだけを理由に不合格にするのも誤りです。形の同一ではなく、四つの観点で中心内容を調べます。

自分で確かめよう

確認1:deteriorated の代わりに became worse over time を入れたあと、何を確認しますか。文法、文の役割、肯定・否定や変化の向き、中心内容の四つを確認します。
確認2:became old は十分な言い換えですか。十分ではありません。古くなったことは表しますが、状態が悪くなったという中心的な評価が抜けるからです。
確認3:候補の語数が元の語と違えば不合格ですか。いいえ。長さや文体が違っても、文法と中心意味が保たれるなら有力な言い換えです。

まとめと次の一歩

言い換え候補は、実際に文へ入れて確かめます。文法、役割、向き、中心内容が保たれれば有力です。単に同じ話題であることや、表面の日本語が似ていることだけでは判定できません。

次は、一部だけ似ている表現や原因と結果を、同じ意味だと誤認した場合の直し方を学びます。

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