they・them・their の照応の鎖をたどろう
このレッスンの役割と目標
前のレッスンでは、単数・複数と人・物で候補を絞りました。今回は、同じ複数の対象がthey、them、theirへ形を変えながら、複数の文をつなぐ様子を追います。
目標は、代名詞の文中での役割を確認し、形が変わっても同じ対象へ矢印を戻せることです。
例でつかむ:文中の役割で形が変わる
The volunteers collected old computers. They repaired them and donated their parts to a school.
この短い文章には、複数の照応があります。
They:動作をする主語。the volunteersを指す。them:修理される目的語。old computersを指す。their parts:computersに属するparts。ここではold computersを指す。
their がvolunteersを指すと「ボランティア自身の部品」という不自然な意味になるため、文脈に合いません。
主格・目的格・所有格を役割で読む
| 形 | 文中の役割 | 問い |
|---|---|---|
| they | 主語 | 誰・何がしたか |
| them | 目的語 | 誰・何をしたか |
| their + 名詞 | 所有 | 誰・何のものか |
表を暗記するだけではなく、各文で問いを当てます。役割が分かると、二つの複数候補を区別できます。
二本の照応の鎖を分ける
文をまたいで元の対象を保つ
Researchers tagged several turtles. They later found them on a distant island. Their journey surprised the team.
They は研究者、them と Their journey はturtlesを指します。代名詞の形が似ていても、すべてが同じ対象を指すわけではありません。誰がfindしたか、誰をfindしたか、誰のjourneyかを一つずつ確認します。
よくある間違い
they、them、theirが同じ段落にあるため、すべて同じ対象だと思うと役割を読み違えます。形ごとに「誰が・誰を・誰の」を問います。
また、theirを最も近い複数名詞へ機械的に戻すのも危険です。候補を入れた意味が自然か、前後の動作を実行できる対象か確認します。
自分で確かめよう
確認1:They repaired themのTheyとthemは何を指しますか。
Theyはthe volunteers、themはold computersを指します。確認2:their partsがvolunteersを指さないのはなぜですか。
「ボランティアの部品」では文脈に合わず、修理したcomputersのpartsと読むのが自然だからです。確認3:照応の鎖を追う三つの問いは何ですか。
誰・何がしたか、誰・何をしたか、誰・何のものか、です。まとめと次の一歩
they、them、theirは文中の役割で形を変えます。主語・目的語・所有を確認し、同じ対象へ続く照応の鎖を分けて追います。
次は、最も近い名詞が必ず指示対象になるとは限らない理由を、候補の検査から学びます。
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