LESSON 01

指示語と代名詞をたどろう

they・them・their の照応の鎖をたどろう

主格・目的格・所有格へ形が変わる同じ複数対象を文をまたいで追う

they・them・their の照応の鎖をたどろう

このレッスンの役割と目標

前のレッスンでは、単数・複数と人・物で候補を絞りました。今回は、同じ複数の対象がthey、them、theirへ形を変えながら、複数の文をつなぐ様子を追います。

目標は、代名詞の文中での役割を確認し、形が変わっても同じ対象へ矢印を戻せることです。

例でつかむ:文中の役割で形が変わる

The volunteers collected old computers. They repaired them and donated their parts to a school.

この短い文章には、複数の照応があります。

  • They:動作をする主語。the volunteersを指す。
  • them:修理される目的語。old computersを指す。
  • their parts:computersに属するparts。ここではold computersを指す。

their がvolunteersを指すと「ボランティア自身の部品」という不自然な意味になるため、文脈に合いません。

主格・目的格・所有格を役割で読む

文中の役割 問い
they 主語 誰・何がしたか
them 目的語 誰・何をしたか
their + 名詞 所有 誰・何のものか

表を暗記するだけではなく、各文で問いを当てます。役割が分かると、二つの複数候補を区別できます。

二本の照応の鎖を分ける

volunteersとcomputersへ戻る二本の代名詞照応の鎖 Theyからvolunteersへ、themとtheirからold computersへ別々の矢印を戻し、文法上の役割を示す。 the volunteers人・複数old computers物・複数 They主語them目的語their parts所有 形ではなく、文中の役割と意味で二本の鎖を追う

文をまたいで元の対象を保つ

Researchers tagged several turtles. They later found them on a distant island. Their journey surprised the team.

They は研究者、themTheir journey はturtlesを指します。代名詞の形が似ていても、すべてが同じ対象を指すわけではありません。誰がfindしたか、誰をfindしたか、誰のjourneyかを一つずつ確認します。

よくある間違い

they、them、theirが同じ段落にあるため、すべて同じ対象だと思うと役割を読み違えます。形ごとに「誰が・誰を・誰の」を問います。

また、theirを最も近い複数名詞へ機械的に戻すのも危険です。候補を入れた意味が自然か、前後の動作を実行できる対象か確認します。

自分で確かめよう

確認1:They repaired themのTheyとthemは何を指しますか。Theyはthe volunteers、themはold computersを指します。
確認2:their partsがvolunteersを指さないのはなぜですか。「ボランティアの部品」では文脈に合わず、修理したcomputersのpartsと読むのが自然だからです。
確認3:照応の鎖を追う三つの問いは何ですか。誰・何がしたか、誰・何をしたか、誰・何のものか、です。

まとめと次の一歩

they、them、theirは文中の役割で形を変えます。主語・目的語・所有を確認し、同じ対象へ続く照応の鎖を分けて追います。

次は、最も近い名詞が必ず指示対象になるとは限らない理由を、候補の検査から学びます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。