LESSON 01

指示語と代名詞をたどろう

入試長文で指示関係を統合しよう

人称代名詞、指示語、代用語、まとめ名詞を段落全体でたどり、未知語推測と要旨理解へ使う

入試長文で指示関係を統合しよう

このレッスンの役割と目標

このセクションでは、代名詞から矢印を戻し、単複・役割・意味を使い、this/that、these/those、one/ones、まとめ名詞、曖昧な指示を読みました。最後は、入試形式の段落で複数の指示関係を同時に追います。

目標は、すべての代名詞を日本語へ置き換えるのではなく、要旨や未知語推測に必要な指示関係を選んで図にできることです。

例でつかむ:入試形式の文章を読もう

A group of students created small gardens on unused school balconies. They chose native flowers because these required less water than imported ones. The students recorded which insects visited each garden and shared their data with a local scientist. She helped them compare the results. This revealed that gardens with several kinds of flowers attracted more insects. Such diversity also made the gardens more resilient: if one kind of flower was damaged by heat, others continued to provide food. The school later expanded the project. This decision gave more students a chance to join it.

人称代名詞の鎖を分ける

  • They:a group of students
  • their data:the studentsのdata
  • She:a local scientist
  • them:the students

人の候補が二種類あるため、誰がhelpしたか、誰をhelpしたかという文法役割で分けます。

theseとonesが省く名詞を補う

these required less water のtheseは、直前の複数名詞 native flowers を指します。

imported ones のonesはflowersを補い、imported flowers です。nativeとimportedを比較しています。

ThisとSuch diversityの範囲を取る

This revealed that... のThisはscientist一人ではありません。生徒が昆虫の訪問記録を取り、データを共有し、科学者と結果を比較したことをまとめて受けます。その調査が、多種類の花を持つ庭ほど昆虫を引きつけると明らかにしました。

Such diversityseveral kinds of flowers を別の表現でまとめています。未知語 resilient は、ある花が暑さで傷んでも別の花が食べ物を供給し続けるという説明から、「一部の問題があっても機能を保ち、回復しやすい」側だと推測できます。

指示関係を一枚に整理する

入試長文の代名詞、代用語、まとめ表現の指示関係 Theyとthemをstudentsへ、Sheをscientistへ、theseとonesをflowersへ、Thisを調査過程へ、Such diversityをseveral kinds of flowersへ戻す。 studentsnative flowerslocal scientist They / themthese / onesflowersを補うShe record → share → compare調査の一連の過程several kinds of flowers花の多様性ThisSuch diversity矢印の先を復元すると、段落の要旨と未知語の根拠が見える

最後のThis decisionとitを読む

This decision は、schoolがprojectをexpandedした決定を指します。join it のitはthe projectです。

プロジェクトを拡大する決定 → より多くの生徒がそのプロジェクトへ参加できる

指示対象を戻すと、最後の因果関係までつながります。

よくある間違い

すべてのThisを最も近い名詞へ戻すと、調査過程や決定という出来事全体を見落とします。後ろの動詞reveal、giveが何を主語として必要とするか確認します。

また、代名詞を一つずつ訳して終えると、段落の要旨が分断されます。同じ対象へ戻る表現を鎖としてまとめます。

自分で確かめよう

確認1:theseとimported onesはそれぞれ何を指しますか。theseはnative flowers、onesはflowersを補ってimported flowersを表します。
確認2:This revealed... のThisは何を指しますか。生徒が昆虫を記録し、データを共有し、科学者と結果を比較した調査の一連の過程です。
確認3:resilientを推測する根拠は何ですか。一種類の花が暑さで傷んでも、別の花が昆虫へ食べ物を供給し続けるという説明です。
確認4:最後のThis decisionとitは何を指しますか。This decisionはプロジェクト拡大の決定、itはthe projectを指します。

まとめと次の一歩

入試長文では、代名詞・指示語・代用語・まとめ名詞を元の内容へ戻し、同じ対象ごとに鎖を作ります。指示関係は要旨理解と未知語推測の両方を支えます。

次のセクションでは、un-、re-、-ful、-lessなど語の部品から意味を絞ります。指示語で文脈をつないだうえで、語の内部も手がかりにします。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。