品詞・語形・文型に入るか確かめよう
このレッスンの役割と目標
前のレッスンでは、広すぎず細かすぎない意味候補を作りました。今回は候補を文の空所へ入れるつもりで、品詞、語形、文型の関係に合うかを確認します。
目標は、日本語として何となく自然かではなく、未知語が担当する名詞・動詞・形容詞・副詞の役割と、S・V・C・Oの関係を保てる候補だけを残せることです。
文法チェックは正確な訳を決めるものではありません。合わない候補を早く外すための検査です。
品詞の形を合わせる
The path became slippery after the rain.
slipperyはbecameの後ろでpathの状態を説明する形容詞です。
候補A「滑るという動作」は動詞なので席に合いません。候補B「足元が滑りやすい状態」は形容詞としてpathを説明できます。
意味の方向が近くても、品詞の形が合わなければ修正します。
文型の関係を保つ
The new schedule enabled students to arrive earlier.
骨格はThe new schedule enabled students to arrive earlierです。scheduleがstudentsへ働きかけ、studentsがto arriveできる関係です。
enabledの候補を「妨げた」とすると、studentsがearlierに到着する流れと反対になります。「できるようにした」という候補なら文型と後ろの内容がつながります。
語形から候補を修正する
The rapidly changing weather surprised the hikers.
rapidlyは-lyで終わり、changingを説明する副詞です。「速い天気」という形容詞候補ではなく、「急速に変わる」のように動作の程度を説明する形へ直します。
文法の三つの検査
例題:候補を入れて修正する
The medicine relieved the pain within an hour.
relievedの候補を「安心した状態」としたとします。
- relievedは主語The medicineの後ろにある過去形の動詞です。
- the painを目的語に取るSVOです。
- 「安心した状態」は形容詞的で、medicineがpainへ行う動作になりません。
- within an hourという結果の時間があります。
- 「薬が痛みを軽くした」という動詞候補へ修正すると文型に合います。
日本語が自然でも英文に合わない場合
文全体を自然な日本語へ意訳すると、未知語の役割を見失うことがあります。まず未知語を含む小さな骨格を取り、候補がその席に入るか確認します。
The medicine = S、relieved = V、the pain = Oという関係を残した上で、自然な日本語へ整えます。
よくある間違い
意味が近そうだから品詞の違いを無視すると、誰が何をしたかが変わります。候補を「名詞の形」「動詞の形」「状態を表す形」へ言い直して比べます。
また、-edや-lyの語尾だけで決めず、文の中心の動詞や説明先も確認します。語形は文型と組み合わせて使います。
自分で確かめよう
確認1:slipperyに「滑る動作」という候補が合わない理由は何ですか。
becameの後ろでpathの状態を説明する形容詞の席にあり、動詞の候補では役割が合わないからです。確認2:enabled students to arriveからenabledの方向をどう絞れますか。
studentsがto arriveできるように働く動詞なので、「可能にした」という方向へ絞れます。確認3:The medicine relieved the pain. でrelievedの候補に必要な形は何ですか。
medicineがthe painへ働きかける過去形の動詞として、「痛みを軽くした」のような形が必要です。まとめと次の一歩
仮の意味は、品詞・語形・文型へ実際に入るかを確認します。英文の役割に合わない候補は、意味が近くても形や方向を修正します。
次は、but・because・therefore・言い換えの関係へ候補を入れ、論理がつながるか確かめます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。