LESSON 01

仮の意味を入れて確かめよう

細かすぎない意味候補を一文で作ろう

品詞・語の部品・前後の話題から、対象・方向・評価を含むが細部を決めすぎない候補を作る

細かすぎない意味候補を一文で作ろう

このレッスンの役割と目標

前のレッスンでは、仮の意味を答えではなく試す候補として扱いました。今回は、候補の細かさを調整します。広すぎる候補は役に立たず、細かすぎる候補は本文にない内容を足します。

目標は、品詞に合う形で「何について」「どんな方向・働き」「必要ならどんな評価」を含む、一文の意味候補を作れることです。

本文の理解に必要な深さを目指します。辞書の定義を再現する必要はありません。

広すぎる候補を具体化する

The city introduced a temporary road closure during the festival.

temporaryが未知語だとします。

「何かの性質」は広すぎます。road closureの前にある形容詞で、during the festivalという期間があります。

そこで「祭りの期間だけ続く、長くは続かない性質」と候補を作れます。

細かすぎる候補を戻す

同じ文で、「祭りの午前9時から午後5時まで道路を閉じる」という候補は細かすぎます。本文には時刻がありません。

仮の意味には、本文にある証拠だけを入れます。「一定期間だけ」という方向なら検証できます。

三つの部品で候補を作る

対象・方向・評価から検証できる意味候補を作る図 temporaryについて、対象はroad closure、方向は長く続かない、条件はduring the festivalを組み合わせ、祭りの期間だけ続く状態という候補を作る。 広すぎず、本文にない細部を足さない 対象road closureの性質 方向・働き長く続かない 条件・評価during the festival 検証できる候補祭りの期間だけ続く状態 時刻など本文にない細部は加えない

品詞に合う言い方にする

同じ意味方向でも、文中の席に合わせて候補の形を変えます。

  • 名詞:人・物・出来事・考えなど「何か」
  • 動詞:主語が「どうする・どうなる」
  • 形容詞:人や物が「どんな状態か」
  • 副詞:動作が「どのように・どの程度」

The plan was feasible with a small budget.

feasibleはwasの後ろでplanの状態を説明します。「少ない予算でも実行できる状態らしい」という形容詞の候補が適切です。「実行する」という動詞候補では席に合いません。

例題:候補の細かさを比べる

The machine operates efficiently and uses little energy.

efficientlyの候補を比べます。

  • 「何らかの方法で」:広すぎる
  • 「電気代を月500円下げながら」:本文にないので細かすぎる
  • 「少ないエネルギーで無駄なく動くように」:uses little energyと合い、検証できる

最後の候補なら、副詞としてoperatesを説明し、後の文ともつながります。

よくある間違い

候補を一語の日本語へ無理に縮めると、方向や条件が消えることがあります。最初は短い説明文で構いません。

また、常識からもっともらしい細部を足すと、本文の証拠と自分の想像が混ざります。候補の各部分について、どの語・文・図が根拠か確認します。

自分で確かめよう

確認1:検証できる意味候補に含める三つの観点は何ですか。何についての語かという対象、どんな動き・状態かという方向や働き、必要なら条件や評価です。
確認2:temporaryを時刻まで含めて説明しない理由は何ですか。本文には祭りの期間という条件しかなく、具体的な時刻は証拠のない細部だからです。
確認3:feasibleを「実行する」という動詞候補にしない理由は何ですか。wasの後ろでplanの状態を説明する形容詞の席にあるからです。

まとめと次の一歩

意味候補は、対象・方向・条件を本文の証拠だけでまとめます。広すぎず細かすぎず、品詞に合う短い説明文にします。

次は、その候補を実際の文の席へ入れ、品詞・語形・文型に合うか確かめます。

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