対比を知らせる標識を見つけよう
このレッスンの役割と目標
前のセクションでは、同じ内容を別の言葉で示す言い換えを読みました。今回からは、二つの違いを際立たせる「対比」を使って未知語の意味を絞ります。
このレッスンの目標は、but、however、while、whereas、unlike、in contrastなどを見つけ、「ここから前後の違いを比べる」と読解の準備ができることです。まだ正確な訳語までは決めません。
例でつかむ:対比の標識は読み方を切り替える合図
次の文を読みます。
Mia is usually talkative, but today she is unusually quiet.
but の左には「普段はよく話す」、右には「今日はとても静か」があります。but は、そのまま同じ方向へ話が続くのではなく、違う側へ切り替わる合図です。
The first plan was expensive. However, the new plan was economical.
However は新しい文の先頭にありますが、前文と後文を対比します。未知語 economical の正確な意味を知らなくても、expensive と反対方向の評価だと予測できます。
よく出る標識を整理しよう
| 標識 | 基本の働き | 読むときの問い |
|---|---|---|
| but | 左右を対比する | butの前後で何が違うか |
| however | 前文に対して流れを変える | 前文と何が反対方向か |
| while / whereas | 二つの特徴を並べて比べる | 誰のどの特徴を比べるか |
| unlike | ある対象との違いを示す | 何と何を比べるか |
| in contrast | 前の内容との対照を明示する | 前のどの内容を受けるか |
標識を見つけたら丸で囲みます。そのあと、前後の対応する範囲を別々の線で示します。標識だけを訳して通り過ぎないことが大切です。
読み方を切り替える地点を図で見る
標識は答えではなく入口
but があれば、左右に辞書上の正確な反対語が必ず並ぶわけではありません。
Ken wanted to walk, but it began to rain.
walk と rain は反対語ではありません。歩きたいという予定と、それを難しくする雨が対比されています。標識は「違い・予想外の切り替えがある」と知らせますが、何と何がどう違うかは文全体から確かめます。
よくある間違い
but = しかし と訳せただけで読み終えると、未知語を推測する手がかりを使えません。標識に印をつけ、左右を比べます。
また、butの直前と直後の一語を必ず反対語だと考えるのも誤りです。対比されるのは、語、句、節、文全体の場合があります。
自分で確かめよう
確認1:Howeverが文頭にあるとき、何と何を比べますか。
通常はHoweverの前の文と、その後に続く文の内容を比べます。確認2:butの左右の語は必ず正確な反対語ですか。
いいえ。予定とそれを妨げる出来事のように、文や状況どうしが対比されることもあります。確認3:対比標識を見つけた直後にすることは何ですか。
前後で何と何が対比されているか、その対応範囲を探します。まとめと次の一歩
but、however、while、whereas、unlike、in contrastは、前後の違いを見る合図です。標識は答えそのものではなく、対比される範囲を探す入口です。
次は、標識の左右でどの語句・節・文が対応しているかを正確にそろえます。
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