LESSON 01

入試長文で未知語を攻略する

語の部品・品詞・文型を一つの仮説へ統合しよう

接頭辞・接尾辞・語根から意味方向を、品詞・語形・文型から文中の役割を取り、検証可能な仮説へ統合する

語の部品・品詞・文型を一つの仮説へ統合しよう

このレッスンの役割と目標

前のレッスンでは、複数文の対比・因果・指示関係から意味方向を取りました。今回は、文脈の説明が少ないときに、未知語そのものの形と文中の位置を組み合わせます。

目標は、接頭辞・語根・接尾辞から意味の方向を取り、品詞と文型からその語の役割を絞り、「この文ではどんな働きをする、どんな方向の語か」という仮説を作れることです。

語の部品だけで正確な訳は決まりません。文型だけでも具体的な意味は決まりません。二種類の証拠が同じ方向を指すかを確認します。

二つのレンズを重ねる

レンズ 見る場所 分かること まだ分からないこと
語の部品 un-、re-、-less、-ful、-tionなど 否定、反復、性質、品詞の方向 文脈に合う正確な意味
品詞・文型 主語・動詞・目的語・補語・修飾位置 文中で何をどう説明するか 語の具体的な内容

具体例:unpredictableを分解して文へ戻す

Mountain weather can be unpredictable, so hikers should carry extra clothing.

unpredictableが未知語です。

  • un-:否定の方向
  • predict:予測する
  • -able:できるという性質を表す形容詞
  • beの後ろ:Mountain weatherの状態を説明する補語
  • so以下:hikers should carry extra clothingという結果

これらを合わせると、「山の天気は予測できない・変わりやすいので、余分な服が必要」という仮説になります。

un + predict + ableを機械的に「非・予測・可能」と並べるのではなく、文の中で自然な形容詞へ直します。

統合の流れを見える化する

語の部品と品詞・文型を統合して未知語の仮説を作る図 un、predict、ableから否定・予測・可能の方向を取り、be動詞後の形容詞補語として山の天気の状態を説明し、so以下の結果と合わせて予測しにくいという仮説を作る。 形から方向を取り、位置から役割を取る 語の部品 un- predict -able 品詞・文型 weather can be [形容詞]天気の状態を説明する補語 仮説天気が予測しにくい状態 so:余分な服を持つ必要がある結果と自然につながるので仮説を保つ

語の部品だけでは決められない例

The artist reused broken tiles to create a colorful wall.

reusedはre-とusedに分けられ、「再び使う方向」が取れます。さらに、The artistが主語、reusedが動詞、broken tilesが目的語です。to create以下は目的です。

したがって「芸術家は、色鮮やかな壁を作るため、割れたタイルを再利用した」と読めます。

ただし、re-が付くすべての語を「再び」と機械的に分解できるとは限りません。returnのreを同じ方法で切ると誤る可能性があります。知っている語根があり、文脈とも一致するときに使います。

文型だけでは決められない例

The new filter renders the water drinkable.

rendersが未知語でも、S + V + O + Cの形でthe waterとdrinkableが「水=飲める状態」の関係です。rendersは「水をその状態にする方向」と絞れます。

文型から「OをCにする」働きは分かりますが、rendersの辞書にある他の意味まで確定したわけではありません。この文を読むのに必要な範囲で仮説を保ちます。

よくある間違い

一つ目は、語の部品の日本語を足せば正解になると思うことです。unpredictableは「予測不可能性」のような名詞ではなく、weatherを説明する形容詞です。品詞に合う自然な表現へ直します。

二つ目は、文型だけで正確な訳を決めることです。文型が教えるのは役割と関係です。意味方向は語形や文脈から補います。

三つ目は、見た目が似た文字列を必ず接頭辞だと思うことです。分解後の語根を知っているか、文の意味と一致するかを検証します。

自分で確かめよう

確認1:unpredictableの語の部品と品詞から何が分かりますか。un-で否定、predictで予測、-ableで可能という性質を表す形容詞方向が分かり、beの後ろでweatherの状態を説明します。
確認2:rendersの正確な訳を知らなくても読めるのはなぜですか。the waterとdrinkableがO=Cの関係にあり、rendersが「水を飲める状態にする」働きを持つと文型から分かるからです。
確認3:接頭辞らしい形を見つけた後、何を確認しますか。残った語根に意味があるか、推測した品詞と意味方向が文型・論理・話題に合うかを確認します。

まとめと次の一歩

語の部品は意味と品詞の方向を、品詞・文型は文中の役割を示します。二つを重ね、論理関係にも合う検証可能な仮説を作ります。

次は、題名・図表・注が与える話題や条件と本文を往復し、未知語の意味範囲をさらに確かめます。

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