入試長文で対比の手がかりを統合しよう
このレッスンの役割と目標
このセクションでは、対比標識、対応範囲、意味の軸と方向、while・whereas、unlike・in contrast、not A but B、譲歩、断定しすぎの修正を学びました。最後は、入試形式の文章で必要な技能を選びます。
目標は、未知語を見たとき、対比の根拠箇所と他の手がかりを結び、仮の意味を根拠の強さとともに説明できることです。
入試形式の文章を読もう
Many people imagine city parks as quiet places. Riverside Park, however, used to be chaotic on weekends. Paths were crowded, bicycles moved in every direction, and visitors found it hard to relax. The city did not simply ban bicycles but redesigned the paths. While walkers received wide riverside lanes, cyclists were given a separate route behind the trees. Although some residents were skeptical at first, they later supported the plan after accidents decreased. Unlike the former confusing layout, the new design was intuitive; visitors could understand where to go without reading long signs.
知らない語が複数あっても、標識ごとに比較の範囲を取れば整理できます。
chaoticをhoweverと具体例で読む
前文の quiet places に対し、however の後で chaotic が使われています。対比から「静かで整った側ではない」と分かります。
さらに、道が混雑し、自転車があらゆる方向に動き、くつろぎにくいという具体例があります。したがって「混乱した、秩序のない」が文中の仮の意味です。
not A but Bで対策の中心を読む
did not simply ban bicycles but redesigned the paths は、自転車を禁止したのではなく、道を設計し直したと訂正しています。AとBはいずれも市が取った対策です。butの後ろのBが本文の中心です。
whileで二つの利用者を対応させる
| 対象 | 与えられた場所 |
|---|---|
| walkers | wide riverside lanes |
| cyclists | a separate route behind the trees |
ここでwhileは「〜している間」ではなく、歩行者と自転車利用者への対応を並べる対比です。
skepticalを譲歩と結果で読む
Although some residents were skeptical at first のあと、事故が減ると住民は計画を支持しました。初めから支持した側ではないので、skepticalは「疑っていた、効果を信じきれなかった」側だと分かります。
intuitiveをunlikeと説明で読む
Unlike the former confusing layout で、以前の分かりにくい配置と新しい設計を比べています。コロン後の visitors could understand where to go without reading long signs が詳しい説明です。intuitive は「長い説明がなくても直感的に分かる」と推測できます。
根拠を統合する読解地図
入試での答え方
intuitive の意味を説明するなら、単に「分かりやすい」だけでなく、次のように根拠を添えます。
以前のconfusingな配置とは違い、長い案内を読まなくても進む場所を理解できると説明されているため、「直感的に分かる」という意味。
選択問題でも、本文と同じ話題の語があるだけでは選びません。対比の軸、意味の方向、程度が本文と合うかを確認します。
よくある間違い
対比標識を全部同じ「反対語探し」として処理すると、not A but Bの訂正やalthoughの予想外を読み違えます。標識ごとの関係を先に決めます。
また、一つの標識だけで訳語を断定せず、具体例、説明、結果などを組み合わせます。根拠を二つ以上示せる語は、推測の確かさが高まります。
自分で確かめよう
確認1:chaoticの意味を支える二種類の手がかりは何ですか。
quiet placesとのhoweverによる対比と、混雑・自転車・くつろげないという具体例です。確認2:市が実際に採用した対策は何ですか。
自転車を単に禁止することではなく、歩行者と自転車の道を分けるよう再設計することです。確認3:skepticalを「反対した」と断定しすぎない方がよいのはなぜですか。
本文からは初めに効果を疑っていた側とは分かりますが、明確に反対運動をしたとは書かれていないからです。確認4:intuitiveの根拠を二つ示してください。
former confusing layoutとのunlikeによる対比と、長い案内なしで進む場所を理解できるというコロン後の説明です。まとめと次の一歩
入試長文では、対比標識ごとの関係を判断し、対応範囲、意味の軸と方向、追加説明を統合します。本文から確実に言える範囲で仮の意味を説明できれば、未知語があっても読み進められます。
次は、because、therefore、lead toなどの原因と結果から未知語を絞ります。今回の「関係を先に決める力」を引き継ぎます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。