入試の複合資料で読む順序を選ぼう
このレッスンの役割と目標
このセクションでは、題名・見出し・写真・表・グラフ・地図・時系列・注から予測し、本文で修正する方法を学びました。最後は、本文と複数の資料が組み合わされた入試問題で、設問に必要な情報から読む順序を選びます。
目標は、設問の対象を確認し、資料の役割を見分け、本文と往復しながら未知語の意味と答えの根拠を説明できることです。
上から全部を同じ深さで読むのではなく、「何を確かめるために、どの資料を見るか」を意識します。
複合資料の例
題名:How Our School Reduced Food Waste
資料A:2025年と2026年の食品廃棄量を示す棒グラフ
資料B:生徒の行動を示す時系列
注:compost: material made from food and plants that helps soil
本文:問題、活動、結果、残る課題を説明する文章
設問1が「食品廃棄量はどう変化したか」なら、資料Aの題名・軸・単位を先に見ます。
設問2が「生徒が最初に行ったことは何か」なら、資料Bの時系列と本文の活動段落を見ます。
設問3がcompostの意味なら、語注を本文のcompostへ戻します。
設問から資料へ進む
例題:複数の根拠を組み合わせる
資料Aで食品廃棄量が120 kgから78 kgへ減っています。本文にはThe new lunch choice system contributed to the decline.とあります。
contributedが未知語だとします。
- グラフからdeclineは減少だと分かります。
- 本文ではnew lunch choice systemが主語です。
- to the declineが結果の方向を示します。
- その制度が減少に役立った・一因となったと絞れます。
- ただし制度だけが唯一の原因とは限りません。contributedは「関係した、一因となった」程度にします。
図表と文型・文脈を統合して、言いすぎない意味を選びました。
読む順序の実戦手順
- 題名を見て全体の話題をつかむ。
- 設問を読み、数値・順序・語義・理由のどれかを分類する。
- 対応する資料の題名・軸・凡例・注を確認する。
- 本文の見出しから関連段落を探す。
- 資料と本文が同じ内容を示すか照合する。
- 答えの範囲を設問に合わせる。
よくある間違い
資料だけで理由や筆者の評価まで答えると、数値が示していない内容を足してしまいます。グラフは変化を、理由は本文をというように役割を分けます。
反対に、本文だけを読み、単位・注・凡例を見ないと、数値や語義の条件を誤ります。設問に応じて往復することが大切です。
自分で確かめよう
確認1:「廃棄量はどう変化したか」という設問で最初に何を見ますか。
食品廃棄量を示すグラフの題名、軸、単位、該当する年の値を見ます。確認2:contributed to the declineを「唯一の原因」と訳さない理由は何ですか。
contributedは減少に役立った・一因になったことを示し、他の要因がないとは述べていないからです。確認3:複合資料問題で一つの資料だけに頼らない理由は何ですか。
グラフは変化、時系列は順序、注は条件、本文は理由や評価というように、資料ごとに示せる範囲が違うからです。確認4:設問を先に分類すると何がよいですか。
必要な情報がありそうな資料と段落を選べるため、すべてを同じ深さで読む時間を減らせます。まとめと次の一歩
複合資料では、設問を数値・順序・語義・理由に分け、対応する資料から読みます。本文と資料を往復し、示せる範囲を越えない答えを作ります。
次のセクションでは、作った仮の意味を実際の文へ入れ、文法・論理・話題の三方向から自然かどうかを確かめます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。