LESSON 01

未知語があっても読み続けよう

未知語を含む入試長文を止まらずに読もう

入試長文で未知語の影響を判断し、骨格を取り、仮置きし、後の証拠で更新し、飛ばす・推測・確認を選ぶ

未知語を含む入試長文を止まらずに読もう

このレッスンの役割と目標

このレッスンは「未知語があっても読み続けよう」セクションの仕上げです。これまで学んだ、未知語の影響判断、文の中心の把握、仮のラベル、後ろの手がかり、必要な精度、確信度、飛ばす・推測する・確認するの選択を、入試形式の短い長文で一つにつなげます。

目標は、未知語が含まれていても読む流れを保ち、設問に必要なところだけ意味を絞り、判断の根拠を説明できることです。

例でつかむ:入試で使う六つの手順

  1. 題名と設問を見て、読む目的をつかむ。
  2. 未知語に出会っても、主語・動詞・接続語から文の中心を取る。
  3. 未知語を人・物・動作・様子などの仮のラベルに置く。
  4. 1〜2文先まで読み、説明・例・対比・結果を集める。
  5. 設問に必要な精度まで意味を絞る。
  6. 飛ばす・推測する・確認するを選び、文へ戻す。

全ての未知語に六手順を最初から最後まで使う必要はありません。重要度の低い語は三番で止め、設問の中心語だけを五番・六番まで進めます。

実戦例を読もう

A Small Change at School

Our school cafeteria used to throw away many unopened food packages every day. Some students suggested a sharing shelf. At first, the principal was skeptical about the idea. She worried that the shelf might become messy. The students therefore made clear rules and checked the shelf after lunch. After a month, much less food was wasted. Seeing this result, the principal became supportive and allowed the project to continue.

skepticalsupportive が未知語だとします。最初の skeptical は校長の「様子」と仮置きします。後ろには worried があり、棚を心配していると分かります。さらに最後には became supportive and allowed とあり、考えが変化したことが分かります。

したがって、skeptical は「初めは賛成しきれず疑っている様子」、supportive は「計画を認め、応援する様子」と絞れます。日本語の一語訳を知らなくても、校長の心情変化は答えられます。

設問に合わせて精度を変えよう

問1「この文章の主な内容は何か」なら、二語の細かな訳は不要です。「生徒が食品ロスを減らす仕組みを提案し、結果を示して校長の理解を得た」で答えられます。

問2「校長の考えはどのように変化したか」なら、二語の対比が重要です。「初めは心配して疑っていたが、成果を見て計画を支持した」まで絞ります。

問3「skeptical に最も近い意味を選べ」なら、worriedAt first、最後の became supportive を証拠に選択肢を比べます。

未知語を含む入試長文を読む統合手順 読む目的を確認し、文の中心を取り、未知語を仮置きし、後ろの証拠で更新し、設問に必要な精度で行動を選ぶ。 読む目的題名・設問 文の中心主語・動詞 仮置き人・物・様子 証拠で更新後ろ1〜2文 行動選択飛・推・確 設問に必要な精度で答える大意 → 関係 → 語の意味の順に細かくする

時間を計って練習する方法

初めは時間を気にせず、未知語ごとに「飛・推・確」と記録します。慣れたら、200〜300語程度の文章を使い、最初の一読では辞書を開かずに大意を一文でまとめます。その後、設問に必要な語だけを確認します。

答え合わせでは正解・不正解だけで終わらせません。「どの語で止まったか」「何を根拠に推測したか」「必要以上に正確さを求めなかったか」を一つ振り返ります。次回の練習目標は一つだけにすると、改善が見えやすくなります。

よくある間違い

未知語を全て訳してから設問へ進むと、時間と文章の流れを失います。また、一つの文章でうまく推測できただけで「もうできる」と判断するのも早すぎます。物語文・説明文・会話文など、種類の違う文章で同じ手順を使えるか確かめましょう。

もう一つの間違いは、推測した意味だけを書き、証拠を書かないことです。skeptical = 疑っている だけでなく、worried と最後の supportive との対比を根拠として残すと、判断を再現できます。

自分で確かめよう

確認1:最初の一読で、全ての未知語を正確に訳す必要がありますか。いいえ。まず文の中心と大意を取り、設問に関係する語だけ必要な精度まで絞ります。
確認2:例文で skeptical の意味を絞る証拠は何ですか。校長が棚を心配したことを示す worried と、最後に supportive へ変化したという対比です。
確認3:答え合わせで振り返るとよいことは何ですか。止まった語、推測に使った証拠、選んだ行動、必要以上の精度を求めなかったかを振り返ります。
確認4:この方法が身についたと言えるのはどんな状態ですか。文章の種類が変わっても、未知語の影響を判断し、根拠を使って飛ばす・推測する・確認するを選べる状態です。

まとめと次の一歩

未知語のある長文は、全語を知ってから読むものではありません。読む目的を決め、文の中心を取り、未知語を仮置きし、後ろの証拠で更新し、設問に必要な精度で行動を選びます。

このセクションで「止まらずに読む土台」ができました。次のセクションでは、文の話題と未知語の役割を見抜き、意味をさらに正確に絞る方法へ進みます。

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