LESSON 01

未知語があっても読み続けよう

推測の確かさを三段階で記録しよう

意味候補を確定・有力・仮置きの三段階に分け、新しい証拠で更新する

推測の確かさを三段階で記録しよう

このレッスンの役割と目標

前のレッスンでは、設問が必要とする意味の精度を決めました。今回は、自分の推測がどの程度の証拠に支えられているかを、「確定」「有力」「仮置き」に分けます。

目標は、意味候補を最初から正解として固定せず、何の証拠があるかによって確かさを付け、新しい文脈情報で候補と確かさの両方を更新することです。

例でつかむ:確かさは「気持ち」ではなく「証拠の強さ」

段階 状態 記録例
仮置き 品詞や粗い方向だけが分かる ? 人の様子
有力 複数の証拠が同じ方向を示すが、別の候補も少し残る △ とても疲れた方向
確定 文中の定義・明確な言い換え・注などで意味を特定できる ○ 早期に避難する

自分がなんとなく自信を持っているかではなく、文中にどの証拠があるかを言えるかで段階を決めます。

一つの候補を更新してみよう

After carrying the heavy boxes all morning, Leo felt exhausted.

最初に exhausted は felt の後にあるため、Leoの状態を表すと分かります。この段階では「? 何かの状態」と仮置きです。

carrying the heavy boxes all morning から、重い箱を午前中運び続けた結果の状態と分かります。「疲れた」方向が有力になります。

He could hardly keep his eyes open and went to bed before dinner.

目を開けていられず、夕食前に寝たという追加証拠によって、「ひどく疲れ果てた」方向へ確かさが上がります。辞書定義まで求める設問でなければ、この文脈理解で解答できます。

未知語の意味候補が証拠によって仮置きから有力、確定に近づく図 何かの状態という仮置きが、重い箱を午前中運ぶ証拠で疲れた方向の有力候補になり、目を開けられないという証拠でひどく疲れ果ていると絞られる。 仮置き ?何かの状態 有力 △疲れた方向 確定に近い ○ひどく疲れ果て目を開けていられない

記録は「候補 + 証拠」で書く

△ exhausted = ひどく疲れた方向。根拠:重い箱を午前中運び、目を開けていられず、夕食前に寝た。

候補だけを書くと、後でなぜそう考えたかを確かめられません。短くてもよいので、根拠箇所もセットで記録します。

次の文で反対の証拠が出たら、それまでの候補を下げたり、別の候補に置き換えたりします。修正できることが、文脈推測の大切な力です。

よくある間違い

最初に思いついた意味を正解として固定し、後の文もその意味に合うように読むことがあります。最初は仮置きと明示し、反対の証拠が出たら更新します。

また、「なんとなく自信がある」から確定とすることがあります。確かさは、自分の気持ちではなく、文中の証拠がどれだけ候補を限定しているかで決めます。

自分で確かめよう

確認1:推測の三段階は何ですか確定、有力、仮置きの三段階です。
確認2:確かさは、自分の自信の強さで決めますかいいえ。文中の定義、言い換え、例、反応、結果など、候補を支える証拠の強さで決めます。
確認3:後の文が最初の候補と合わないときはどうしますか後の証拠に合わせて候補を修正し、確かさの段階も上げ下げします。

まとめと次の一歩

推測は一回で当てる作業ではなく、候補と証拠の強さを記録し、新しい情報で更新する作業です。次は、確かさと設問への影響を使って、そのまま読み続けるのか、辞書・注・スクリプトで確認するのかを決めます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。