LESSON 01

未知語があっても読み続けよう

飛ばす・推測する・確認するを選び分けよう

設問への影響、文中の役割、候補の確かさから、未知語ごとに飛ばす・推測・確認を選ぶ

飛ばす・推測する・確認するを選び分けよう

このレッスンの役割と目標

前のレッスンでは、読み続ける時点と確認する時点を分けました。ここでは、未知語への対応を「飛ばす」「推測する」「確認する」の三つに整理し、文章と設問に合わせて選びます。

目標は、「難しい語だから調べる」のように語の見た目だけで決めず、その語が読解に与える影響、使える手がかり、必要な意味の精度を根拠に行動を選べることです。

例でつかむ:三つの行動には違う役割がある

行動 適した場面 目的
飛ばす 一度しか出ず、大意や設問に影響しない 読む流れを守る
推測する 前後に手がかりがあり、大まかな意味で進める 文脈を使って理解を補う
確認する 中心語、骨格語、設問の対象である 必要な精度を確保する

飛ばすとは、何も考えず無視することではありません。「この語は今の目的には影響が小さい」と判断して保留することです。推測するとは、音や見た目だけで当てることではなく、文の役割や前後の証拠から候補を絞ることです。確認するとは、辞書の最初の意味を写すことではなく、文脈に合う意味を選び直すことです。

一つの文章で選び分けよう

During the festival, Ken wore an embroidered jacket. He hesitated before joining the dance, but the crowd encouraged him. His hesitation disappeared, and he stepped forward with a smile.

この文章に三つの未知語があるとします。

  • embroidered:上着の特徴ですが、出来事の中心や設問に関係しなければ飛ばせます。
  • hesitatedbefore joiningbutencouraged から「すぐには参加しなかった様子」と推測できます。
  • hesitation:同じ語の形で再び現れ、ケンの変化を表す中心語です。心情変化を問う設問なら、推測を確認して精度を上げます。

同じ文章の中でも、未知語ごとに取る行動は変わります。三つ全てを同じ方法で扱う必要はありません。

未知語への三つの行動を選ぶ基準 設問への影響が小さければ飛ばし、手がかりがあれば推測し、影響が大きく正確さが必要なら確認する。 未知語の影響は?設問・大意・文の骨格 飛ばす影響が小さい 推測する手がかりがある 確認する正確さが必要

迷ったときの三問

未知語ごとに次の順で考えると、行動を選びやすくなります。

  1. この語を保留しても、文の大意と設問は追えるか。
  2. 前後に、説明・具体例・対比・原因と結果などの手がかりがあるか。
  3. 今、どの程度の正確さが必要か。

一問目が「はい」で設問への影響も小さければ飛ばします。影響はあるが二問目が「はい」なら推測します。影響が大きく、手がかりだけでは必要な精度に届かないなら確認します。

よくある間違い

「長くて難しそうな語は確認し、短い語は飛ばす」という判断は危険です。notunless のような短い語が文全体の意味を変える一方、長い地名や人名はそのままラベルとして読めることがあります。

また、一度選んだ行動を変えてはいけないわけではありません。最初は飛ばした語が後で何度も現れたら推測へ、さらに設問の対象になったら確認へ切り替えます。読解は、証拠に合わせて判断を更新する作業です。

自分で確かめよう

確認1:未知語を飛ばしてよいのは、どんなときですか。その語を保留しても文章の大意を追え、設問への影響が小さいと判断できるときです。
確認2:推測を選ぶために必要なものは何ですか。文の役割や、前後の説明・具体例・対比・原因と結果など、意味を絞るための手がかりです。
確認3:最初に飛ばした語を、後で確認へ変えてもよいですか。はい。何度も現れたり設問に関係したりして重要度が上がれば、行動も更新します。

まとめと次の一歩

未知語への対応は一種類ではありません。影響が小さければ飛ばし、証拠があれば推測し、必要な精度に届かなければ確認します。選択の基準は、語の難しさではなく、文章と設問の中での役割です。

次は、自分が未知語で止まってしまう原因を分類し、原因ごとに直し方を選べるようにします。

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