not A but B で訂正される中心をつかもう
このレッスンの役割と目標
前のレッスンでは、unlikeとin contrastが結ぶ比較対象を見つけました。今回は、not A but Bの形で、否定される考えAと筆者が採用する考えBを区別します。
目標は、AとBの対応範囲をそろえ、「AではなくBだ」という訂正の中心を一文で説明できることです。
例でつかむ:Aを否定し、Bへ置き直す
The animal is not aggressive but cautious.
この文は、動物が aggressive だという見方を否定し、cautious だと訂正しています。
- A:aggressive(攻撃的な)— 採用しない
- B:cautious(用心深い)— 筆者が採用する
aggressive が分かれば、cautious は同じ性格評価の中で別方向だと予測できます。ただし「攻撃的の正確な反対語」だけで決めず、次の説明も見ます。
It stays away until it knows the area is safe.
安全だと分かるまで近づかないという説明から、cautious を「用心深い」と確かめられます。
AとBの形をそろえる
not A but Bでは、AとBが同じ文法上の役割を持つことが多くあります。
| 文 | A | B | 対応する役割 |
|---|---|---|---|
| not aggressive but cautious | 形容詞 | 形容詞 | 動物の性格 |
| not by chance but by careful planning | 前置詞句 | 前置詞句 | 成功した方法・原因 |
| not to win but to learn | to不定詞 | to不定詞 | 行動の目的 |
形をそろえると、長い文でもどこからどこまでが訂正されるか分かります。
訂正の構造を見える形にする
文全体を否定しない
The trip was not canceled but postponed until Monday.
否定されるのは旅行そのものではなく、canceled という扱いです。採用されるのは postponed until Monday です。旅行はなくなったのではなく、月曜日まで先に延ばされたと分かります。
notの直後だけを切り取らず、butの後ろと同じ形・役割になる範囲まで取ります。
よくある間違い
notがあるため、文全体が否定だと考えるとBまで消してしまいます。notはAを取り消し、butの後ろのBが筆者の主張になります。
また、AとBの一語ずつだけを見ると、前置詞句やto不定詞の長い範囲を取り違えます。文法上の形と、文中での役割をそろえます。
自分で確かめよう
確認1:not aggressive but cautiousで筆者が採用するのはどちらですか。
butの後ろのcautiousです。aggressiveという見方は否定されています。確認2:not canceled but postponedは、旅行がなくなったという意味ですか。
いいえ。canceledは否定され、postponedが採用されるため、旅行は月曜日まで延期されたという意味です。確認3:長いnot A but Bで範囲を見つける方法は何ですか。
AとBの品詞や句の形、そして文中の役割が対応するところまでをそれぞれ取ります。まとめと次の一歩
not A but Bは、Aを取り消してBへ訂正する形です。AとBの範囲・形・役割をそろえ、後続説明でBの意味を確かめます。
次は、althoughとeven thoughが作る「予想と実際のずれ」から未知語を読みます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。