予測と本文が違ったら根拠を更新しよう
このレッスンの役割と目標
ここまで、題名・見出し・写真・表・グラフ・図・注から本文の話題や未知語を予測しました。今回は、最初の予測と本文の証拠が合わないときに、予測を捨てたり押し通したりせず、根拠に合わせて修正します。
目標は、「最初の予測 → 本文の証拠 → 合う点と違う点 → 更新した説明」という四段階で、自分の読みを修正できることです。
予測が外れることは失敗ではありません。本文を読む準備として仮説を作り、証拠でよくすることが正しい使い方です。
予測は広く、本文で狭くする
題名がThe Quiet Power of Parks、写真に公園で休む人が写っているとします。
最初の予測は「公園が人を落ち着かせる力について説明する」かもしれません。
しかし本文が、木が夏の路面温度を下げ、雨水を吸収し、鳥や虫のすみかを作ると説明していたら、quiet powerは気分だけでなく、街の環境を静かに支える複数の働きだと更新します。
最初の予測の「公園のよい働き」は残り、「人の気分だけ」という狭すぎた部分を直します。
合う・足りない・反対を分ける
例題:グラフの印象を修正する
グラフでrecycling rateが2020年の30%から2025年の45%へ上がっていたため、「ごみ問題が解決した」と予測したとします。
本文にはHowever, the total amount of waste also increased.とあります。
- リサイクル率が上がった予測は数値と合います。
- ごみ問題が解決したという結論は広げすぎです。
- total amountも増えたという反対方向の証拠があります。
- 「リサイクルの割合は改善したが、ごみの総量という課題は残った」と更新します。
割合と総量を分けたことで、より正確な説明になります。
確証バイアスに気づく
最初の予測に合う文だけを探し、合わない文を無視することを確証バイアスといいます。but、however、although、in factの後ろには、予測を変える重要な情報が置かれやすいので注意します。
予測と違う証拠を見つけたら、本文がおかしいのではなく、自分の仮説を点検します。
よくある間違い
予測が外れた瞬間に題名や図表を役に立たないと考える必要はありません。どこまでは合い、どこから違ったかを分けると、予測は本文理解の比較対象として役立ちます。
逆に、最初の予測を守るために反対の証拠を無視すると、筆者の主張を読み違えます。更新した説明には、判断を変えた根拠を一つ以上添えます。
自分で確かめよう
確認1:予測と本文が一部だけ合うとき、どう更新しますか。
合う部分は残し、足りない部分を広げ、反対の部分は本文の証拠に合わせて入れ替えます。確認2:リサイクル率が上がっただけでごみ問題が解決したと言えない理由は何ですか。
割合とごみの総量は別で、本文では総量が増えたという証拠があるからです。確認3:予測を更新するとき、何を一緒に説明しますか。
どの文、数値、図、つなぎ語が最初の判断を変えたかという根拠を説明します。まとめと次の一歩
予測は本文の証拠と比べ、合う部分を残し、足りない部分を広げ、反対の部分を修正します。更新の根拠まで言えれば、読みが深まります。
次は入試の複合資料で、題名・図表・注・本文のどこから読むかを設問に応じて選びます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。