LESSON 01

品詞と文型から意味を絞ろう

未知語の「文の中の席」を先に見つけよう

未知語の前後と文の骨格から名詞・動詞・形容詞・副詞の候補を立て、意味の範囲を絞る

未知語の「文の中の席」を先に見つけよう

このレッスンの役割と目標

前のセクションでは、接頭辞・語根・接尾辞から未知語の意味の方向を予測しました。このセクションでは、単語の形よりも文の組み立てに注目します。最初に学ぶのは、訳す前に未知語が座っている「席」を見つける方法です。

目標は、未知語の前後を見て、名詞・動詞・形容詞・副詞のどれらしいかを予測し、意味の候補を大きく減らすことです。

例でつかむ:文には役割ごとの席がある

The glimmer surprised us.

glimmerを知らなくても、Theの後ろにあり、surprisedの前で「何が驚かせたか」を表す主語です。したがって、人・物・出来事・状態などを表す名詞らしいと分かります。

The stars glimmered above the town.

今度のglimmeredは主語The starsの後ろにあり、過去形の-edがあります。星が行った動作や示した状態を表す動詞らしいと分かります。

同じ語の仲間でも、文の席が変われば役割が変わります。最初から日本語訳を一つに固定しないことが大切です。

四つの大きな席

未知語を名詞・動詞・形容詞・副詞の席に分類する図 中央の未知語から、名詞は人や物やこと、動詞は動作や状態、形容詞は名詞の性質、副詞は動作や性質や文全体の様子を表す四つの候補へ分かれる。 訳す前に「何の役割か」を見る 未知語 名詞人・物・こと主語・目的語 動詞動作・状態主語の後ろ 形容詞人や物の性質名詞の前など 副詞程度・様子動詞などを説明 席で候補を減らし、前後の内容で具体的な意味を決める

席を見つける三段階

  1. まず知っている語で主語と動詞を探す。
  2. 未知語の直前・直後に、冠詞、助動詞、be動詞、名詞などのしるしがないか見る。
  3. 未知語が「何か」「どうする」「どんな」「どのように」のどれに答えるか考える。

The child spoke timidly to the visitor.

timidlyが未知語でも、spokeという動作をどのように行ったか説明する位置です。副詞らしく、「話し方の様子」に関係すると絞れます。

品詞は語義の範囲を狭める道具

品詞が分かっても、正確な日本語訳が自動的に出るわけではありません。名詞だと分かれば「人・物・こと・考え」の候補、形容詞だと分かれば「性質・状態」の候補まで減らせます。

そこから説明、具体例、対比、原因と結果を使って具体化します。文の席と文脈は、どちらも必要です。

よくある間違い

未知語を見た瞬間に、見覚えのある日本語を当てはめると、同じ形の別の品詞を見落とします。まず主語・動詞と前後のしるしを探します。

また、品詞が分かっただけで意味も分かったと思わないようにします。「名詞らしい」は推測の範囲を狭めた段階であり、内容の証拠がまだ必要です。

自分で確かめよう

確認1:The glimmer surprised us. のglimmerはなぜ名詞らしいですか。Theの後ろにあり、surprisedの主語として「何が驚かせたか」を表す席にあるからです。
確認2:The stars glimmered. のglimmeredはなぜ動詞らしいですか。主語The starsの後ろで文の中心となり、過去形らしい-edがあるからです。
確認3:品詞が分かったら、正確な訳も確定しますか。確定しません。意味の大きな範囲が絞れるだけなので、前後の説明・対比・因果などで具体化します。

まとめと次の一歩

未知語は、訳す前に文の中の席を見つけます。名詞・動詞・形容詞・副詞の候補まで絞れば、文脈から意味を考えやすくなります。

次は、冠詞・所有格・前置詞などを手がかりに、名詞の席を詳しく見つけます。

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