入試長文で言い換え関係を統合しよう
このレッスンの役割と目標
このセクションでは、言い換えの標識、対応範囲、品詞と役割、指示表現、まとめ文、具体例との違い、置換検査を一つずつ学びました。最後は、それらを入試長文の中で使い分けます。
目標は、未知語を見たときに訳語を急いで決めず、本文中の言い換え関係を根拠として、仮の意味とその確かさを説明できることです。
例でつかむ:入試形式の文章を読もう
A town library started a book-sharing project. Residents could leave books they had finished and take other books home. At first, only a few people joined, but participation gradually expanded. In other words, the number of users grew little by little. This growth made the shelves more varied, offering novels, picture books, and science books. The project became increasingly accessible: more residents could easily find and use books without paying. These changes revitalized the library, making it active again.
未知語が複数あっても、すべてを同時に調べる必要はありません。まず標識とつながりを探します。
手がかりを段階的に統合する
1 expanded
直後に In other words があり、the number of users grew little by little と言い換えられています。expanded はここでは「少しずつ増えた」と考えられます。
2 varied
offering novels, picture books, and science books は具体例です。varied そのものとの完全な言い換えではありませんが、種類がいろいろあるという意味を支えます。
3 accessible
コロンの後に more residents could easily find and use books without paying と詳しい説明があります。ここでは「より多くの住民が利用しやすい」が中心です。
4 revitalized
直後の making it active again が結果を伴う言い直しです。re- の「再び」という語のつくりも補助になり、「再び活発にした」と推測できます。
根拠を一本の流れにしよう
答案では根拠まで説明する
たとえば accessible の意味を問われたら、「利用できる」だけで終えず、次のように考えます。
コロンの後ろで、より多くの住民が簡単に本を見つけて無料で使えると説明しているため、ここでは『利用しやすい』という意味。
この説明には、標識、対応範囲、本文に合う意味が含まれます。選択問題でも、同じ考え方で不要な選択肢を外せます。
よくある間違い
未知語を見た瞬間に、知っている訳語を一つ当てはめると、文脈に合わない意味を選ぶことがあります。まず本文にある説明を探します。
また、varied の後の本の種類を、そのまま varied の訳にするのも誤りです。novelsなどは具体例であり、共通点をまとめた「種類が多様な」が仮の意味です。
自分で確かめよう
確認1:expanded の意味を最も強く支える表現は何ですか。
In other words の後にある the number of users grew little by little です。確認2:novels, picture books, and science books は varied の言い換えですか。
完全な言い換えではなく、種類が多様であることを支える具体例です。確認3:accessible の仮の意味と根拠を説明してください。
「利用しやすい」です。コロンの後ろで、より多くの住民が簡単に本を見つけて無料で使えると説明しているからです。確認4:revitalized を推測するとき、二つの手がかりは何ですか。
making it active again という言い直しと、re- が「再び」を表す語のつくりです。まとめと次の一歩
入試長文では、標識、対応範囲、文の役割、具体例との区別、置換検査を順に使います。未知語の仮の意味は、本文のどこを根拠にしたかまで説明できれば安定します。
次のセクションでは、butやhoweverなどの対比から、反対側にある未知語の意味を絞ります。今回学んだ「範囲と関係を見る力」が土台になります。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。