未知語は全て読解の障害なのか
このレッスンの役割と目標
前の「語のまとまり」コースでは、一語ずつではなく意味単位を取り、文の骨格と前後関係を保って読みました。このコースでは、その力を使って、知らない語があっても文脈から必要な意味を絞ります。
この最初のレッスンの目標は、未知語を見た瞬間に止まらず、「この語の意味が分からなくても、設問に答えられるか」を判断することです。同時に、未知語を全て無視するのではなく、理解を妨げる語は後で推測・確認すると区別します。
例でつかむ:知らない語があっても答えられる
Emi visited a sanctuary for injured birds on Saturday. She helped clean the cages and prepared food for the birds. She wants to visit the place again next month.
sanctuary を知らないとします。それでも、次の設問には答えられます。
| 設問 | 未知語は必要か | 根拠 |
|---|---|---|
| When did Emi visit the place? | ほぼ不要 | on Saturday |
| What did she do there? | ほぼ不要 | 鳥かごを掃除し、食べ物を準備した |
| What kind of place is a sanctuary here? | 必要 | 傷ついた鳥、かご、食事、再訪問の情報 |
設問が時や行動を聞いているなら、sanctuary の辞書的な定義までは必要ありません。場所の種類を聞かれたら、文脈から「傷ついた鳥を保護する場所」と絞る必要があります。
影響を判断する三つの問い
- この語が分からなくても、誰が何をしたかを言えるか
- 設問はこの語自体や、この語を含むまとまりについて聞いているか
- この語を曖昧なままにすると、前後の理由・結果・対比を反対に読んでしまうか
「後で戻る」ための印
今は意味が不明でも読み続けると決めた語には、下線、丸、または ? を一つつけます。これは無視ではありません。読解の流れを保ったまま、後の証拠または設問の必要性が分かったときに戻るための印です。
一つの段落に未知語が多く、主語・動詞・主な出来事まで取れない場合は、単語を個別に推測する前に、文の骨格や前の段落との関係を確かめます。
よくある間違い
未知語を一つ見つけるたびに辞書を引き、文章の流れを失うことがあります。まず骨格と設問への影響を確かめます。
逆に、「未知語は飛ばせばよい」と考え、設問がその語の意味を聞いているのに無視することがあります。大切なのは常に飛ばすことではなく、影響を判断することです。
自分で確かめよう
確認1:未知語を見つけたら最初に何をしますか
文の骨格と設問を確かめ、その語が理解や解答を妨げるかを判断します。確認2:未知語は全てすぐ辞書で調べますか
いいえ。設問への影響が小さければ印をつけて読み続け、後の文脈から必要性を再判断します。確認3:未知語を読み飛ばしてよいのは、どんなときですか
その語が分からなくても文の骨格と設問への答えを取れ、前後関係を反対に読む危険が小さいときです。まとめと次の一歩
未知語は、存在するだけで読解の障害になるわけではありません。文の骨格と設問への影響を判断し、今読み続けるか、後で推測・確認するかを決めます。次は、未知語を残したまま、文の中心メッセージを取ります。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。