前置詞が作る関係から意味を絞ろう
このレッスンの役割と目標
前のレッスンでは、程度語から未知語の強さを読みました。今回は with、without、for、from、into など、語と語の関係を作る前置詞を手がかりにします。
目標は、前置詞を一つの日本語へ機械的に訳すのではなく、「同伴・欠如・目的・起点・変化先」の関係を読み、未知語の役割を絞れることです。
例でつかむ:前置詞の後ろは関係の相手
| 前置詞 | まず考える関係 | 読む問い |
|---|---|---|
| with | 一緒・所持・手段 | 何と一緒か、何を使うか |
| without | 欠如 | 何がないか |
| for | 目的・対象 | 何のためか、誰のためか |
| from | 起点・原因 | どこから、何が原因か |
| into | 変化先・内部への移動 | 何へ変わるか、どこへ入るか |
The villagers purified the water with a simple filter.
purified が未知語でも、目的語は水、with a simple filter は簡単なフィルターを使うことを示します。フィルターで水に行う動作なので、「きれいにする・不純物を取り除く」の方向へ絞れます。
without と into で変化を読む
The animal survived for weeks without food.
survived は動詞で、without food は食べ物がない条件です。それでも数週間続いた状態なので、「生き続けた・持ちこたえた」に近いと考えられます。
The factory converts waste into fuel.
converts A into B では、AがBへ変化します。converts が未知語でも、「廃棄物を燃料へ変える」動作と分かります。
日本語訳ではなく関係を残そう
for をいつも「〜のために」、with をいつも「〜と一緒に」と訳すと、不自然な文があります。まず「目的」「手段」などの関係を保ち、文全体に合う日本語は後で選びます。
前置詞句をかっこで囲み、with a filter = 手段 のように役割を書けば、未知語とどのようにつながるか見えます。
よくある間違い
前置詞の日本語訳を一つ覚え、その訳へ文を無理に合わせるのは誤りです。同じ前置詞にも複数の関係があります。
また、前置詞だけで語義を確定しません。with a filter という手段に加え、目的語が water であることも使って purified を絞ります。
自分で確かめよう
確認1:with a simple filter は何の関係を示しますか。
水に動作を行うときに使った手段・道具を示します。確認2:converts waste into fuel で into は何を示しますか。
waste が変化して到達する先、つまり fuel への変化を示します。確認3:前置詞は一つの日本語へ固定してよいですか。
いいえ。まず同伴・手段・目的・起点・変化先などの関係を読み、文に合う表現を選びます。まとめと次の一歩
前置詞は、未知語と周辺語の関係を示します。日本語訳を固定せず、何と一緒か、何がないか、何のためか、どこからどこへかを読みましょう。
次は、文法的に可能なだけでなく、英語でよく一緒に使われる語の組み合わせを手がかりにします。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。