LESSON 01

入試長文で未知語を攻略する

一段落を読み切ってから未知語の優先度を更新しよう

段落を止めずに読み、冒頭・反復・対比・結論を確認した後で未知語の重要度と仮説を更新する

一段落を読み切ってから未知語の優先度を更新しよう

このレッスンの役割と目標

前のレッスンでは、未知語攻略の全手順を確認しました。今回は、その手順を段落の中で使います。

目標は、最初の未知語で停止せず、文の骨格と大分類を残して段落末まで進み、段落の話題・主張・反復から「本当に重要な語」を選び直せることです。

未知語の重要度は、初めて見た瞬間だけでは決まりません。後の文で繰り返されたり、結論の理由になったりすると重要度が上がります。反対に、具体例の一部だと分かれば下がります。

段落を読む二回の判断

一回目は、読みながら行う仮の分類です。

  • ○:骨格や主張に関わり、今少し考える
  • △:大分類を残して保留する
  • /:列挙や細部として一旦飛ばす

二回目は、段落末で行う更新です。

  • 冒頭と最後は何を述べているか
  • 同じ語や内容が繰り返されたか
  • どの原因と結果、問題と解決が中心か
  • 未知語がなくても一文で要約できるか

具体例:最初の印を更新する

Many schools have introduced quiet zones during lunch. At first, some students considered the rule restrictive. However, the zones are optional, and students may use them when they need a break from noise. After one month, many students reported that the spaces helped them return to class feeling calmer.

restrictiveが未知語です。最初の文では学校のquiet zonesが話題だと分かります。二文目のrestrictiveはconsideredの後ろに来て、the ruleをどう評価したかを表します。

最初は「何らかの悪い評価・△」で進めます。その後、Howeverに注目します。quiet zonesはoptionalで、必要なときだけ使えると説明されています。つまり、最初は「自由を狭める・制限するようなもの」と考えたが、実際は選べた、という対比です。

段落末では、restrictiveを○へ更新できます。生徒の最初の否定的な見方と、後の肯定的な結果をつなぐ重要語だからです。

更新する場所を図で確認する

段落を読み切った後で未知語の重要度を更新する流れ 冒頭で話題を取り、途中の未知語へ仮の印を付け、対比や反復を読み、段落末の主張をつかんだ後、未知語の優先度と仮説を更新する。 段落全体が、後から新しい証拠をくれる 冒頭話題をつかむ 未知語仮の印と大分類 続き対比・反復・理由 段落末主張を一文化 段落の主張から、未知語へ戻る 重要度が上がる主張・対比・理由に必要 保留のまま大分類で要約できる 重要度が下がる具体例・修飾だと判明 更新は読み直しではなく、証拠が増えた後の判断

別の例:重要度が下がる語

The museum offers several hands-on activities, including pottery, weaving, and wood carving. These activities help visitors understand how people made everyday objects in the past.

weavingが未知語でも、pottery、weaving、wood carvingはhands-on activitiesの具体例です。段落末の主張は「体験活動により、昔の生活用品の作り方を理解できる」です。

weavingの正確な意味は、主張にも設問にも必要でなければ/へ下げられます。「物作りの活動の一種」で十分です。

段落末の一文要約

更新の前に、未知語をそのまま使わず段落を一文で言います。

quiet zonesの例なら、次のように要約できます。

「昼休みの静かな場所は、最初は制限のように思われたが、自由に選べ、生徒を落ち着かせた。」

この要約に必要な関係は、最初の見方、Howeverの修正、最後の効果です。restrictiveは最初の見方を表すため重要ですが、完全な辞書訳までは不要です。

よくある間違い

一つ目は、最初の未知語を見た時点で意味を確定するまで止まることです。後のHoweverや結果を読めば、少ない時間で強い証拠が得られます。

二つ目は、最初に△や/を付けた語を二度と見直さないことです。分類は仮のものです。反復された語、結論に関わる語、設問で問われた語は重要度を上げます。

自分で確かめよう

確認1:restrictiveを最初は広い悪い評価として保留できるのはなぜですか。文の骨格からruleへの評価だと分かり、段落の続きにHowever以下の説明があるため、そこで意味方向を絞れるからです。
確認2:段落を読み切った後、restrictiveの重要度が上がる理由は何ですか。生徒の最初の否定的な見方と、optionalで役立ったという後の説明を対比させる中心語だからです。
確認3:weavingを一旦飛ばせる根拠は何ですか。hands-on activitiesの具体例の一つであり、「体験で昔の物作りを理解する」という段落の主張は、正確な語義がなくても取れるからです。

まとめと次の一歩

未知語の重要度は、最初の印で固定しません。段落を読み切り、冒頭、反復、対比、理由、結論から主張を一文化した後、今考える語、保留する語、飛ばす語を更新します。

次は、段落内に明示された定義・具体例・言い換えを、最短で使える強い手がかりとして選びます。

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