LESSON 01

仮の意味を入れて確かめよう

二つの候補を同じ証拠で比べよう

複数の語義候補を文法・論理・話題の同じ基準で比較し、証拠の多い候補または保留を選ぶ

二つの候補を同じ証拠で比べよう

このレッスンの役割と目標

前のレッスンでは、仮の意味で文を言い換え、骨格と主張が保たれるかを確かめました。今回は、二つ以上の候補が残ったとき、同じ基準で比較します。

目標は、文法・論理・段落の話題という三つの欄を候補ごとに確認し、証拠が多い方を選ぶか、差が小さければ保留できることです。

よく知っている候補へ有利な証拠だけを集めないように、同じ表を両方へ使います。

二つの候補が残る例

The village is remote, so residents travel two hours to reach the nearest hospital.

remoteの候補を二つ考えます。

  • 候補A:にぎやかな
  • 候補B:中心地から遠く離れた

remoteはisの後ろでvillageの状態を表すので、どちらも形容詞として文法上は入ります。ここで止めず、so以下と段落の場面を比べます。

二時間かけて最寄りの病院へ行く結果は、候補Bなら説明できます。候補Aでは、にぎやかさと病院への距離が直接つながりません。

同じ三基準で比べる

基準 候補A:にぎやかな 候補B:遠く離れた
文法 形容詞で入る 形容詞で入る
論理 so以下の長い移動を説明しにくい 長い移動の理由になる
話題・場面 hospitalとの距離に関係しない nearest hospitalが遠い場面に合う

文法だけでは同点でも、論理と場面で候補Bが残ります。

比較を見える形にする

remoteの二候補を文法・論理・話題で比較する図 候補Aのにぎやかなと候補Bの遠く離れたを三基準で比べる。文法は両方合うが、so以下の二時間移動と病院の場面は候補Bだけを支持する。 候補ごとに同じ検査を行う 候補Aにぎやかな 候補B遠く離れた 文法:両方とも形容詞として入る論理:Bだけが二時間移動の理由になる話題:Bだけがnearest hospitalとつながる 候補Bを残す:根拠が二方向多い

例題:差がつかないときは保留する

The material is durable and can be used for many years.

durableの候補A「丈夫な」、候補B「長持ちする」は、どちらも形容詞的な説明で、many yearsと合います。実際には近い意味方向です。

本文理解に必要なら「長い間使える丈夫な性質」と広くまとめて読み進めます。一語の日本語を無理に一つへ決める必要はありません。

証拠の強さも見る

文中の定義や明確な言い換えは強い証拠です。題名からの予測や一般的なイメージは補助的な証拠です。

弱い手がかりを三つ集めても、直後の定義という強い証拠へ反するなら候補を修正します。数だけでなく質も確認します。

よくある間違い

候補Aには文法、候補Bには話題というように違う基準で比べると、公平な判断になりません。両方を同じ三つの欄へ入れます。

また、見覚えのある候補を選ぶだけでは根拠になりません。本文中のどの語・関係がその候補を支持するか言える方を残します。

自分で確かめよう

確認1:候補を比べる共通の三基準は何ですか。品詞・語形・文型という文法、対比・因果・言い換えという論理、段落の話題と場面です。
確認2:remoteで「遠く離れた」を選ぶ強い証拠は何ですか。so以下の二時間移動とnearest hospitalという距離の話題です。
確認3:二候補が同じ意味方向で差がつかないときはどうしますか。本文理解に十分な広い意味でまとめて保留し、正確な区別が必要なときだけ追加の証拠や辞書を使います。

まとめと次の一歩

複数の候補は、文法・論理・話題という同じ基準で比べます。証拠の数と質を見て選び、差がつかなければ広い意味で保留します。

次は、手がかりの強さから確信度を付け、本文理解に重要で確信度が低い語だけ辞書や注で確認します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。