仮の意味で文を言い換えて読み直そう
このレッスンの役割と目標
前のレッスンでは、仮の意味が段落の話題と場面に合うかを確かめました。今回は、未知語を候補へ置き換え、主語・動作・対象・結果を保った簡単な文に言い換えます。
目標は、言い換えた文が元の英文と同じ中心内容を持つか確認し、意味を変えた候補や品詞の違う候補を見抜けることです。
きれいな日本語訳を作ることが目的ではありません。英文の骨格を残したまま、意味を見える形にする検査です。
骨格を残して置き換える
The shade from the trees alleviated the heat.
alleviatedの候補を「弱めた」とします。
元の骨格はshade alleviated heatです。言い換えると「木陰が暑さを弱めた」となります。主語shade、動作、対象heatが保たれ、街路樹の話題にも合います。
「木陰は暑かった」と言い換えると、heatが対象でなくなり、文型を変えてしまいます。
言い換えで残す四つ
- 誰・何が:主語
- どうする・どんな状態:動詞または説明
- 誰・何へ:目的語や対象
- どんな結果・条件:前後の関係
語順を日本語に合わせても、この四つの関係は変えません。
元の文と並べて比較する
例題:二つの言い換えを比べる
The new rule discouraged unnecessary printing.
候補A:discouraged = 減らそうとした
言い換え:「新しい規則が、不必要な印刷を減らそうとした。」
候補B:discouraged = 印刷された
言い換え:「新しい規則が、不必要な印刷を印刷された。」
候補Bは動詞の向きと目的語関係が壊れます。候補Aは、ruleがprintingを行いにくくする方向を保ちます。後の文でprinting decreasedとあれば、さらに確信が上がります。
意訳しすぎない
The policy was controversial.を「みんなが政策を嫌った」と言い換えると、本文にない「みんな」と「嫌った」を足しています。
候補が「意見が分かれる状態」なら、「その政策について賛成と反対が分かれた」のように、元の評価の範囲を保ちます。
よくある間違い
自然な日本語にするために主語や対象を変えると、候補の検査になりません。最初は少し不自然でも、S・V・C・Oの関係を見えるようにします。
また、候補の意味を強めたり、原因を足したりしないでください。元の文が述べる範囲を超えない言い換えにします。
自分で確かめよう
確認1:言い換えで必ず保つ中心関係は何ですか。
誰・何が、どうするまたはどんな状態で、誰・何へ働き、どんな結果や条件があるかです。確認2:alleviatedを「弱めた」とする候補が合う理由は何ですか。
shadeが主語、heatが対象というSVOを保ち、「木陰が暑さを弱めた」と段落の場面にも合うからです。確認3:controversialを「みんなが嫌った」と言い換えない理由は何ですか。
本文にない全員一致や嫌悪という強い内容を足し、意見が分かれるという候補の範囲を越えるからです。まとめと次の一歩
仮の意味で文を言い換えるときは、主語・動作・対象・結果を保ちます。骨格や主張を変える候補は修正します。
次は、二つ以上の候補を同じ文法・論理・話題の基準で比べ、証拠の多い候補を選びます。
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