注・語注・出典を本文へ正しく戻そう
このレッスンの役割と目標
前のレッスンでは、地図・時系列・仕組み図から関係を予測しました。今回は本文や資料の外に置かれた注、語注、略語説明、出典を読み、どの語・数値・資料を補う情報かを確認します。
目標は、注番号や記号を対応する場所へ戻し、未知語の意味、数値の条件、資料の作成元を混同せずに説明できることです。
注を最初から全部暗記する必要はありません。本文で記号に出会ったとき、必要な注だけを往復して読みます。
語注は特定の語を補う
Many animals are nocturnal¹.
¹nocturnal: active mainly at night
語注はnocturnalだけを説明しています。「主に夜に活動する」という意味を文へ戻すと、「多くの動物は主に夜に活動する」と読めます。
この注をanimalsや文全体へ広げて、すべての動物が夜行性だと考えてはいけません。Manyという範囲も残します。
数値の注は条件を補う
The town reduced water use by 18%².
²Compared with the average use from 2021 to 2023.
18%は、2021〜2023年の平均と比べた値です。前年との比較や全国平均ではありません。注を読まないと、比較の基準を誤ります。
出典は情報の作成元を示す
Source: City Environment Office, 2026
出典から、資料を作成・公表した組織と年が分かります。しかし、出典名そのものが本文の主張の理由になるわけではありません。数値や調査方法を評価するには、資料の内容も必要です。
記号から対応先へ往復する
例題:略語を本文へ戻す
The WHO recommends regular physical activity.
WHO: World Health Organization
WHOが未知語でも、注から組織名だと分かります。文中ではrecommendsの主語なので、その組織が定期的な運動を勧めていると読めます。
注はWHOの正式名称を示しますが、recommendの内容や理由は本文の続きで確認します。
注を読む手順
- 本文中の番号・星印・略語を見つける。
- 同じ番号・記号の注を探す。
- 語義、条件、補足、出典のどれかを判断する。
- 元の文や資料へ戻し、注を入れて読み直す。
- 注の適用範囲を越えて結論を広げない。
よくある間違い
注を一度読んだだけで本文へ戻らないと、どの語や数値を説明する情報だったかを失います。往復して一文を読み直してください。
また、出典が有名な組織だから主張は必ず正しいと決めるのも誤りです。出典は作成元を示し、主張の根拠は資料の数値・方法・本文の説明で評価します。
自分で確かめよう
確認1:nocturnalの語注は文のどこへ戻しますか。
注番号が付いたnocturnalという語へ戻し、「主に夜に活動する」と置いて文を読み直します。確認2:18%の条件注を読まないと、どんな誤りが起きますか。
何と比べた18%なのかを取り違え、前年や全国平均との比較だと誤解する可能性があります。確認3:出典から直接分かることは何ですか。
資料を作成・公表した組織や年です。主張の正しさそのものは、資料の内容と方法も見て判断します。まとめと次の一歩
注・語注・出典は、語、数値、資料全体のどれを補うかが違います。記号を対応させ、元の場所へ戻して読み直すことで正確に使えます。
次は、題名・図表・注から作った予測が本文と違うとき、根拠に合わせて予測を更新します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。