LESSON 01

指示語と代名詞をたどろう

候補を文へ戻して曖昧な指示を解こう

複数候補を代名詞の位置へ戻し、単複・文法・意味・段落の流れから不成立候補を除く

候補を文へ戻して曖昧な指示を解こう

このレッスンの役割と目標

前のレッスンでは、まとめ名詞が前の複数文へ付ける名札を読みました。今回は、代名詞の候補が二つ以上残るとき、候補を一つずつ文へ戻して不成立のものを除きます。

目標は、距離や思い込みで決めず、単複・文法役割・意味・段落の話題という四つの根拠から、最も説明力の高い候補を選ぶことです。

例でつかむ:候補を両方残してから試す

Naomi spoke to Yuki after she finished the report.

she はNaomiとYukiのどちらも単数の女性なので、形だけでは決まりません。この一文だけなら、本当に曖昧です。

続く文を読みます。

Yuki had worked on it for three days and wanted Naomi's advice.

reportに三日取り組んだのはYukiです。したがって、finished the reportの主語もYukiである可能性が高くなります。

四つの検査で候補を比較する

検査 Naomi Yuki
単複・種類 合う 合う
文法役割 主語になれる 主語になれる
後続説明 reportとの関係が弱い 三日取り組んだと明示
段落の流れ adviceする側 reportを完成させ相談する側

後続文まで含めるとYukiが最も自然です。曖昧な場合は、先へ少し読んでから戻ることも大切です。

代入して不成立候補を除く

sheの二つの候補を代入し後続説明で判定する図 NaomiとYukiをsheへ代入し、Yuki worked on the report for three daysという後続説明がYuki候補を強く支える。 NaomiYukishe Naomi finished the report後続説明の支えがないYuki finished the report三日取り組んだ説明と一致 後続文まで読み、根拠の強い候補を選ぶ

根拠が足りなければ「曖昧」と判断する

すべての文が一つに解けるとは限りません。

Emi called Rina when she arrived home.

前後に追加情報がなければ、homeへ着いたのがEmiかRinaか決まりません。無理に最も近いRinaと断定せず、「この文だけでは曖昧」と判断するのが正確です。

入試問題では通常、前後に決め手があります。代名詞の前だけでなく、後ろの一、二文も確認します。

よくある間違い

最初に思いついた候補だけを検査すると、別候補の方が自然でも見落とします。候補を列挙して同じ四項目で比べます。

また、問題には必ず一つの答えがあると思い込み、根拠がないのに決めるのも誤りです。本文の証拠が不足する場合は曖昧さを残します。

自分で確かめよう

確認1:NaomiとYukiの文でsheがYukiだと考える強い根拠は何ですか。後続文でYukiがreportに三日取り組み、Naomiの助言を求めたと説明されることです。
確認2:候補比較の四つの観点は何ですか。単複・種類、文法役割、前後の意味、段落の話題と流れです。
確認3:Emi called Rina when she arrived home. は一文だけで決められますか。決められません。EmiとRinaのどちらも文法上可能で、追加の文脈が必要です。

まとめと次の一歩

曖昧な指示は、候補を一つずつ代入し、四つの観点で比較します。根拠がなければ無理に決めず、後続文を探します。

次は入試長文で、人称代名詞、指示語、代用語、まとめ名詞を同時に追います。

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