候補を文へ戻して曖昧な指示を解こう
このレッスンの役割と目標
前のレッスンでは、まとめ名詞が前の複数文へ付ける名札を読みました。今回は、代名詞の候補が二つ以上残るとき、候補を一つずつ文へ戻して不成立のものを除きます。
目標は、距離や思い込みで決めず、単複・文法役割・意味・段落の話題という四つの根拠から、最も説明力の高い候補を選ぶことです。
例でつかむ:候補を両方残してから試す
Naomi spoke to Yuki after she finished the report.
she はNaomiとYukiのどちらも単数の女性なので、形だけでは決まりません。この一文だけなら、本当に曖昧です。
続く文を読みます。
Yuki had worked on it for three days and wanted Naomi's advice.
reportに三日取り組んだのはYukiです。したがって、finished the reportの主語もYukiである可能性が高くなります。
四つの検査で候補を比較する
| 検査 | Naomi | Yuki |
|---|---|---|
| 単複・種類 | 合う | 合う |
| 文法役割 | 主語になれる | 主語になれる |
| 後続説明 | reportとの関係が弱い | 三日取り組んだと明示 |
| 段落の流れ | adviceする側 | reportを完成させ相談する側 |
後続文まで含めるとYukiが最も自然です。曖昧な場合は、先へ少し読んでから戻ることも大切です。
代入して不成立候補を除く
根拠が足りなければ「曖昧」と判断する
すべての文が一つに解けるとは限りません。
Emi called Rina when she arrived home.
前後に追加情報がなければ、homeへ着いたのがEmiかRinaか決まりません。無理に最も近いRinaと断定せず、「この文だけでは曖昧」と判断するのが正確です。
入試問題では通常、前後に決め手があります。代名詞の前だけでなく、後ろの一、二文も確認します。
よくある間違い
最初に思いついた候補だけを検査すると、別候補の方が自然でも見落とします。候補を列挙して同じ四項目で比べます。
また、問題には必ず一つの答えがあると思い込み、根拠がないのに決めるのも誤りです。本文の証拠が不足する場合は曖昧さを残します。
自分で確かめよう
確認1:NaomiとYukiの文でsheがYukiだと考える強い根拠は何ですか。
後続文でYukiがreportに三日取り組み、Naomiの助言を求めたと説明されることです。確認2:候補比較の四つの観点は何ですか。
単複・種類、文法役割、前後の意味、段落の話題と流れです。確認3:Emi called Rina when she arrived home. は一文だけで決められますか。
決められません。EmiとRinaのどちらも文法上可能で、追加の文脈が必要です。まとめと次の一歩
曖昧な指示は、候補を一つずつ代入し、四つの観点で比較します。根拠がなければ無理に決めず、後続文を探します。
次は入試長文で、人称代名詞、指示語、代用語、まとめ名詞を同時に追います。
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