LESSON 01

未知語があっても読み続けよう

設問から必要な意味の精度を決めよう

大意、指示対象、理由、語義選択など設問の種類により、未知語をどこまで細かく確かめるか決める

設問から必要な意味の精度を決めよう

このレッスンの役割と目標

前のレッスンでは、未知語の後ろまで読んで証拠を集めました。しかし、証拠からどこまで細かく意味を絞るかは、設問によって変わります。

目標は、大意、理由・結果、指示対象、語義選択など問題の種類を見て、未知語を「粗い方向で十分」「文中の役割まで必要」「具体的な語義まで必要」に分けることです。

例でつかむ:同じ本文でも必要な精度は違う

The village faced a severe drought. For months, very little rain fell, the river became shallow, and farmers could not grow enough vegetables.

drought を知らないとします。後の説明から、雨がほとんど降らず、川が浅くなり、農作物が十分育たない状況と分かります。

設問 必要な精度 十分な理解
What is the paragraph mainly about? 粗い方向 雨不足が村と農業に問題を起こした
Why couldn't farmers grow enough vegetables? 原因と結果 雨が少なく、水が足りなかったから
What does drought mean here? 具体的な語義 長い間雨が降らず、水が不足する状態

大意問題では、drought の日本語一語を知らなくても、文章全体の方向を取れます。語義問題では、「悪い状況」だけでは粗すぎ、雨と水の不足まで言う必要があります。

三段階の精度

設問に応じて未知語の理解精度を三段階から選ぶ図 粗い方向、文中の役割、具体的な語義の三つの段が階段状に高くなり、大意問題から語義問題へ必要な精度が上がる。 粗い方向大意に十分 文中の役割理由・結果・様子 具体的な語義語義選択に必要文脈の証拠を照合

精度を上げるほど、確認する証拠も増やします。ただし、必要以上に細かい語義まで求めると、読解の時間を使いすぎます。

設問から精度を決める三手順

  1. 設問が本文全体・特定の出来事・未知語自体のどれを聞いているか決める
  2. 選択肢の違いを決めるのに必要な細かさを見る
  3. その精度に必要なだけ前後の証拠を集める

記述問題でも、本文の語をそのまま使うのか、日本語で説明するのか、回答の形によって必要な精度が変わります。

よくある間違い

どの設問でも、未知語の辞書に載る全ての意味を確定してから答えようとすることがあります。入試読解で必要なのは、その文脈と設問に必要な意味です。

逆に、語義選択なのに「良い意味」「悪い意味」のような粗い方向だけで選ぶことがあります。選択肢が同じ方向なら、後の説明・例・結果との一致まで確かめます。

自分で確かめよう

確認1:本文の大意問題では、未知語の完全な辞書定義が必要ですか通常は必要ありません。本文全体の話題と出来事に合う粗い方向で十分なことがあります。
確認2:語義問題で「何か悪いこと」と分かれば十分ですか選択肢が全て悪い方向なら不十分です。文脈の説明と一致する具体的な語義まで絞ります。
確認3:`The ground was saturated after days of heavy rain.` の大意だけが必要なら、`saturated` をどの程度でつかみますか「何日も大雨が続いた結果、地面が水を多く含んだ状態」という方向で十分です。

まとめと次の一歩

未知語の意味は、毎回同じ精度まで絞る必要はありません。大意・関係・語義選択のどれが求められているかから、必要な精度を決めます。次は、自分の意味候補を「確定」「有力」「仮置き」の三段階に分け、証拠と確かさを一致させます。

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