写真・イラスト・キャプションから場面を限定しよう
このレッスンの役割と目標
前のレッスンでは、見出しから段落の役割と説明順序を予測しました。今回は写真・イラストと、その説明であるキャプションを組み合わせ、本文の人物・場所・行動を限定します。
目標は、画像を「何となく見る」のではなく、見える事実とキャプションの言葉を分けて確認し、未知語が指す対象や場面の候補を減らせることです。
画像の印象を答えにしないことが大切です。画像は場面の候補、キャプションは本文との正確な接点です。
写真から分かる事実を列挙する
写真に、生徒が屋上の箱へ土を入れ、植物を育てている様子が写っているとします。
見える事実は「生徒」「屋上」「箱」「土」「植物」です。「環境によい」「成功した」はまだ写真だけでは分かりません。
本文にThe students created a rooftop garden.とあれば、rooftopが「屋上の」、gardenが植物を育てる場所だと画像から確かめられます。
キャプションで場面を正確にする
キャプションがStudents measure the temperature above the rooftop garden.なら、写真の目的は単なる園芸ではなく、屋上庭園の上の温度を測る活動だと分かります。
measureが未知語でも、温度計らしい道具、temperatureという語、活動中の写真から、「数値を調べる」方向へ絞れます。
画像とキャプションの役割を分ける
例題:未知語の対象を絞る
写真:海辺で網を広げる研究者
キャプション:Researchers examine tiny organisms collected near the shore.
organismsが未知語でも、tiny、collected、研究者、海辺の網から、小さな生き物や生物に関係すると予測できます。
examineも、研究者が集めた対象へ行う動作なので、見る・調べる方向へ絞れます。写真とキャプションの両方が役立っています。
写真にないことを足さない
笑顔の人が写っていても、活動が成功した、全員が満足したとは限りません。写真は一瞬を切り取ったものです。
原因、効果、全体の傾向は、本文や表・グラフで確認します。写真は対象と場面を絞るために使います。
よくある間違い
写真の印象だけで本文の結論を決めると、筆者が問題点を説明する文章で誤ります。「見える事実」と「自分の解釈」を分けてください。
また、キャプションを飛ばすと、写真の場所・時期・人物・行動を取り違える可能性があります。短いキャプションほど、本文との接点が詰まっています。
自分で確かめよう
確認1:写真から直接分かることと、まだ分からないことをどう分けますか。
人物・物・場所・見える行動は事実として挙げられますが、成功・原因・評価・全体傾向は本文で確かめます。確認2:キャプションはどんな情報を補いますか。
誰が、どこで、いつ、何をしているかなど、画像と本文を結ぶ正確な説明を補います。確認3:Researchers examine tiny organisms. のorganismsをどう絞れますか。
研究者、海辺、網、collected、tinyから、小さな生き物・生物に関係する名詞だと絞れます。まとめと次の一歩
写真・イラストは見える対象と場面を、キャプションは人物・場所・行動を言葉で限定します。印象で結論を出さず、本文で目的や結果を確かめます。
次は、表の題名・行列見出し・単位を読み、何と何を比べているかを整理します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。