LESSON 01

未知語があっても読み続けよう

読み続けるときと確認するときを分けよう

読解を続ける、文脈から推測する、注・辞書・スクリプトで確認する判断点を持つ

読み続けるときと確認するときを分けよう

このレッスンの役割と目標

ここまでに、未知語を仮のラベルに置き換え、後の文から手がかりを集め、推測の確かさを記録する方法を学びました。このレッスンでは、その推測をいったん保ったまま読み進めるのか、辞書・注・用語集などで確認するのかを判断します。

目標は、未知語を見た瞬間に反射的に止まるのではなく、「今、確認しなければ先へ進めないか」「あとで確認した方がよいか」を根拠つきで決められることです。辞書を使うこと自体が悪いのではありません。大切なのは、使う時点を選ぶことです。

例でつかむ:まずは読み進めてよい三つの場面

次のどれかに当てはまるなら、仮の意味を置いて少し先まで読みます。

場面 判断の理由 取る行動
文の大意が取れている 未知語が中心メッセージを止めていない 仮のラベルで先へ進む
後ろに説明が来そう 例・言い換え・結果が手がかりになる 1〜2文先まで読む
設問が細かい意味を求めない 正確な訳より話題や結論が重要 解答後に必要なら確認する

例えば、次の文を見てみましょう。

Mia was reluctant to enter the dark room, but she finally stepped inside when her friend called her.

reluctant が未知語でも、but の後で「最後には中へ入った」と分かります。最初の時点では「入ることに前向きではない様子」と仮置きすれば、出来事の流れを追えます。ここで辞書を開かなくても、文の中心は失われません。

その場で確認した方がよい三つの場面

反対に、次の場合は確認する価値が高くなります。

  1. 未知語が主語・動作・否定など、文の骨格を決めている。
  2. 同じ語が何度も現れ、文章全体のテーマになっている。
  3. 設問がその語の具体的な意味や言い換えを直接たずねている。

例えば説明文で photosynthesis が何度も現れ、文章全体がその仕組みを説明しているなら、注を確認して「光合成」と押さえる必要があります。一方、登場人物の服の模様を表す語が一度だけ出たなら、設問に関係しないかぎり後回しにできます。

読み進めるか確認するかを決める判断の流れ 未知語が大意を止めるか、設問が正確な意味を求めるかを順に判断し、読み進めるか確認するかを選ぶ。 未知語に出会う仮のラベルを置く 大意を止めている?設問が正確な意味を求めている? はい注・辞書で確認 いいえ1〜2文先へ進む

確認した後は文に戻ろう

辞書で意味を調べたら、それで終わりではありません。候補が複数あるときは、文脈に合うものを選び、元の文へ戻して読み直します。

reluctant に「気が進まない」という意味があると確認したら、「ミアは暗い部屋へ入るのが気が進まなかった。しかし、友達に呼ばれて最後には入った」とつながるかを確かめます。確認は、文章から離れる作業ではなく、文章へ戻るための作業です。

よくある間違い

「辞書を使うと読解力がつかない」と考えて、必要な語まで確認しないのは誤りです。また、逆に全ての未知語をすぐ調べると、話の流れと設問の目的を見失います。

判断に迷ったら、「この語が分からないせいで、誰が何をしたか分からないか」「この語を知らないと設問に答えられないか」と問い直します。どちらも「いいえ」なら、まず少し先へ進めます。

自分で確かめよう

確認1:未知語を見たら、いつも辞書を使わない方がよいですか。いいえ。文の大意を止める語、何度も出る中心語、設問が直接たずねる語は確認する価値があります。
確認2:後ろに言い換えがありそうなとき、最初にすることは何ですか。未知語を大まかなラベルに置き換え、1〜2文先まで読んで手がかりを集めます。
確認3:辞書で意味を見つけた後、なぜ元の文へ戻りますか。辞書の候補のうち文脈に合う意味を選び、前後の内容が自然につながるか確かめるためです。

まとめと次の一歩

読み続けるか確認するかは、未知語の難しさだけでなく、文章への影響と設問の目的で決めます。大意が取れるなら進み、中心が崩れるなら確認し、確認した後は必ず文へ戻ります。

次はこの判断をさらに整理し、未知語ごとに「飛ばす」「推測する」「確認する」の三つから最適な行動を選びます。

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