語義選択問題を品詞・範囲・根拠で解こう
このレッスンの役割と目標
前のレッスンまでに、本文と図表から未知語の仮説を作りました。今回は、入試の語義選択問題で、その仮説と選択肢を照合します。
目標は、見慣れた訳を選ぶのではなく、品詞、意味方向、強さと範囲、本文根拠の四段階で選択肢を比較し、なぜ他の選択肢が合わないかまで説明できることです。
正しい選択肢は、辞書に載る意味の一つというだけでは足りません。その文の主語・目的語・論理関係に最も合う必要があります。
四段階で選択肢を絞る
- 品詞:名詞、動詞、形容詞、副詞の形と働きが合うか。
- 方向:良い/悪い、増加/減少、許可/禁止などが合うか。
- 強さと範囲:少し、かなり、すべて、一部などを広げすぎていないか。
- 根拠:前後のどの語・文・図表がその意味を支えるか。
具体例:選択肢を一つずつ落とす
The town's first attempt to reduce plastic waste was modest, but it encouraged several stores to start refill programs.
問:modestに最も近い意味を選びなさい。
A completely unsuccessful
B limited in size
C expensive to continue
D strongly opposed
modestはwasの後ろでattemptの性質を説明する形容詞です。but以下で、規模は大きくなくても複数の店を動かした、と読めます。
- A:completelyは強すぎます。後に効果があるためunsuccessfulでもありません。
- B:limited in sizeは「規模が限られた」で対比に合います。
- C:費用の根拠がありません。
- D:反対されたという根拠がありません。
答えはBです。modestの見慣れた訳を思い出すのではなく、butの左右と選択肢の範囲で決めます。
比較の順番を図で確認する
範囲語を見落とさない
選択肢のalways、never、all、only、completelyは意味を強く限定します。本文がmanyやsometimesと言っているのにallを選ぶと、中心方向が似ていても不正解です。
また、positive、usefulのように広すぎる選択肢より、本文の関係を正確に表すものを選びます。
よくある間違い
単語帳で最初に覚えた意味を反射的に選ぶと、多義語で誤ります。必ず文へ戻し、主語・目的語・論理を確認します。
二つの選択肢で迷ったとき、雰囲気で決めてはいけません。どちらの範囲語が本文と一致し、どちらに直接の根拠があるかを比べます。
自分で確かめよう
確認1:modestが動詞の意味ではないと分かる根拠は何ですか。
wasの後ろで主語The town's first attemptの性質を説明する形容詞補語だからです。確認2:A completely unsuccessfulを選べない理由は何ですか。
後にrefill programsを始める店が出たという効果があり、completelyもunsuccessfulも本文と合わないからです。確認3:二択で迷ったら何を比較しますか。
品詞、意味方向、強さや対象範囲、本文中の直接の根拠を候補ごとに比較します。まとめと次の一歩
語義選択問題は、品詞、方向、強さと範囲、本文根拠の順で解きます。正解を説明するだけでなく、誤答がどの条件に反するかも言える状態を目指します。
次は、時間を計って複数段落を読み、未知語へ使う時間と戻る条件を実戦化します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。