LESSON 01

仮の意味を入れて確かめよう

対比・因果・言い換えの論理に合うか確かめよう

but・because・therefore・in other wordsなどの関係へ仮の意味を入れ、文と文の論理が成立するか確認する

対比・因果・言い換えの論理に合うか確かめよう

このレッスンの役割と目標

前のレッスンでは、仮の意味が品詞・語形・文型の席に入るかを確かめました。今回は、文法上は入っても、文と文の関係を壊す候補を外します。

目標は、but・howeverの対比、because・thereforeの因果、in other wordsの言い換えへ候補を入れ、前後の論理が成立するか説明できることです。

つなぎ語の日本語だけを覚えるのではなく、前と後が「反対」「理由と結果」「同じ内容」のどれかを矢印で確認します。

対比は反対方向を求める

The task looked simple, but it was actually intricate.

intricateが未知語です。wasの後ろなのでtaskの状態を表す形容詞です。

butはsimpleと反対方向を求めます。「簡単な」という候補は文法上は入りますが、対比を壊します。「複雑で細かい」という候補なら、見た目はsimpleだが実際は難しいという関係になります。

因果は理由と結果をつなぐ

The soil retained water, so the plants survived the dry week.

retainedはsoilがwaterへ行う動作です。soの後ろでは、植物が乾燥した一週間を生き延びています。

「水を失った」では結果と合いません。「水を保った」という候補なら、土に水が残り、植物が生き延びたという因果が成立します。

言い換えは同じ中心内容を求める

The route was inaccessible. In other words, people could not reach it safely.

in other wordsの後ろは前文を別の言い方で説明します。inaccessibleは「安全に到達できない状態」という候補が合います。「人気がない」では同じ内容になりません。

論理の三つの検査

仮の意味を対比・因果・言い換えの三つで検査する図 butではsimpleとintricateが反対、soではretained waterがplants survivedの理由、in other wordsではinaccessibleとcould not reachが同じ内容になることを示す。 つなぎ語が要求する前後関係へ候補を入れる 対比simple ↔ intricate but / however反対方向になるか 因果retain water → survive because / so / therefore理由から結果へ進むか 言い換えinaccessible = cannot reach in other words中心内容が同じか 文法に入っても、論理を壊す候補は外す

例題:二つの候補を論理で比べる

The medicine was inexpensive; nevertheless, few people could afford it.

inexpensiveの候補Aを「安い」、候補Bを「珍しい」とします。

  1. neverthelessは予想に反する対比を作ります。
  2. 「安いのに、買える人が少ない」なら予想外の関係になります。
  3. 「珍しいのに、買える人が少ない」は必ずしも反対ではありません。
  4. 対比の論理は候補Aを支持します。

ただし文全体には別の事情がありそうです。候補が選べても、なぜ買えないかは後の本文で確認します。

一文だけに合う候補を疑う

未知語を含む一文だけでは自然でも、次の文のbecauseやhoweverと合わない場合があります。少なくとも前後一文を読み、段落の論理へ候補を戻します。

よくある間違い

butを見つけただけで、どの語とどの語が反対かを確認しないと、関係のない候補を比べます。対比の両側の中心内容を短く書いてください。

また、時間順を因果と決めないようにします。afterの前後で起きたことが、必ず原因と結果とは限りません。becauseや説明内容が必要です。

自分で確かめよう

確認1:simple, but intricateでintricateはどんな方向ですか。simpleと反対になる、複雑・細かく入り組んだ方向です。
確認2:retained waterを「水を失った」とすると、どこが合いませんか。その結果plants survived the dry weekとなる因果がつながりません。「水を保った」なら結果を説明できます。
確認3:in other wordsの前後にはどんな関係が必要ですか。表現は違っても中心内容が同じになる言い換えの関係が必要です。

まとめと次の一歩

仮の意味は、対比なら反対、因果なら理由と結果、言い換えなら同じ中心内容になるかを確認します。文法に入っても論理を壊す候補は修正します。

次は、段落全体の話題と現実の場面へ候補を戻し、局所的には自然でも全体から外れる意味を除きます。

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