対比・因果・言い換えの論理に合うか確かめよう
このレッスンの役割と目標
前のレッスンでは、仮の意味が品詞・語形・文型の席に入るかを確かめました。今回は、文法上は入っても、文と文の関係を壊す候補を外します。
目標は、but・howeverの対比、because・thereforeの因果、in other wordsの言い換えへ候補を入れ、前後の論理が成立するか説明できることです。
つなぎ語の日本語だけを覚えるのではなく、前と後が「反対」「理由と結果」「同じ内容」のどれかを矢印で確認します。
対比は反対方向を求める
The task looked simple, but it was actually intricate.
intricateが未知語です。wasの後ろなのでtaskの状態を表す形容詞です。
butはsimpleと反対方向を求めます。「簡単な」という候補は文法上は入りますが、対比を壊します。「複雑で細かい」という候補なら、見た目はsimpleだが実際は難しいという関係になります。
因果は理由と結果をつなぐ
The soil retained water, so the plants survived the dry week.
retainedはsoilがwaterへ行う動作です。soの後ろでは、植物が乾燥した一週間を生き延びています。
「水を失った」では結果と合いません。「水を保った」という候補なら、土に水が残り、植物が生き延びたという因果が成立します。
言い換えは同じ中心内容を求める
The route was inaccessible. In other words, people could not reach it safely.
in other wordsの後ろは前文を別の言い方で説明します。inaccessibleは「安全に到達できない状態」という候補が合います。「人気がない」では同じ内容になりません。
論理の三つの検査
例題:二つの候補を論理で比べる
The medicine was inexpensive; nevertheless, few people could afford it.
inexpensiveの候補Aを「安い」、候補Bを「珍しい」とします。
- neverthelessは予想に反する対比を作ります。
- 「安いのに、買える人が少ない」なら予想外の関係になります。
- 「珍しいのに、買える人が少ない」は必ずしも反対ではありません。
- 対比の論理は候補Aを支持します。
ただし文全体には別の事情がありそうです。候補が選べても、なぜ買えないかは後の本文で確認します。
一文だけに合う候補を疑う
未知語を含む一文だけでは自然でも、次の文のbecauseやhoweverと合わない場合があります。少なくとも前後一文を読み、段落の論理へ候補を戻します。
よくある間違い
butを見つけただけで、どの語とどの語が反対かを確認しないと、関係のない候補を比べます。対比の両側の中心内容を短く書いてください。
また、時間順を因果と決めないようにします。afterの前後で起きたことが、必ず原因と結果とは限りません。becauseや説明内容が必要です。
自分で確かめよう
確認1:simple, but intricateでintricateはどんな方向ですか。
simpleと反対になる、複雑・細かく入り組んだ方向です。確認2:retained waterを「水を失った」とすると、どこが合いませんか。
その結果plants survived the dry weekとなる因果がつながりません。「水を保った」なら結果を説明できます。確認3:in other wordsの前後にはどんな関係が必要ですか。
表現は違っても中心内容が同じになる言い換えの関係が必要です。まとめと次の一歩
仮の意味は、対比なら反対、因果なら理由と結果、言い換えなら同じ中心内容になるかを確認します。文法に入っても論理を壊す候補は修正します。
次は、段落全体の話題と現実の場面へ候補を戻し、局所的には自然でも全体から外れる意味を除きます。
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