LESSON 01

接頭辞・接尾辞を手がかりにする

語を接頭辞・語根・接尾辞に分けよう

未知語を先頭の接頭辞、中心の語根、末尾の接尾辞へ仮に分け、各部品の役割を確認する

語を接頭辞・語根・接尾辞に分けよう

このレッスンの役割と目標

前のセクションでは、指示語の矢印を戻して文脈をつなぎました。今回からは、未知語の内部を、先頭・中心・末尾の意味ある部品に分けます。

目標は、接頭辞・語根・接尾辞の役割を区別し、部品から「意味の方向」と「品詞の手がかり」を得られることです。部品だけで正確な訳語までは決めません。

例でつかむ:三つの部品には違う仕事がある

careless を見てみます。

  • care:中心となる意味を持つ語根。「注意、気づかい」
  • -less:末尾に付き、「〜がない」という性質を作る接尾辞
  • careless:「注意がない側」→ 文脈では「不注意な」

次に unhelpful を分けます。

  • un-:先頭に付き、否定・反対の方向を加える接頭辞
  • help:中心の意味を持つ語根
  • -ful:「〜を持つ性質」の形容詞を作る接尾辞

helpful が「役に立つ」なら、unhelpful はその否定側です。

部品の役割を表で整理する

部品 場所 主な仕事
接頭辞 prefix 語の先頭 否定、反復、位置、程度などを加える un-, re-, pre-
語根 root 語の中心 中心となる意味を持つ help, care, use
接尾辞 suffix 語の末尾 品詞や性質を変える手がかり -ful, -less, -ness

部品に分けたら、語根を中心に、先頭と末尾の意味を重ねます。

語をブロックとして見る

unhelpfulを接頭辞、語根、接尾辞へ分ける図 unを否定の接頭辞、helpを中心意味の語根、fulを性質を作る接尾辞として三つのブロックに分ける。 unhelpfulun-接頭辞否定・反対help語根中心の意味-ful接尾辞性質・形容詞 「役に立つ性質ではない」側文脈で「役に立たない」と確認部品は仮説を作り、本文が仮説を確かめる

どこでも自由に分けてよいわけではない

uncleun- + cle と分けてはいけません。cle という中心語がなく、un-で否定した意味にもなりません。

分け方が有力かは、次の三点で確認します。

  1. 残った語根に意味があるか。
  2. 接頭辞・接尾辞の働きを加えて全体の方向が説明できるか。
  3. 文中の品詞と意味に合うか。

よくある間違い

知っている文字列を見つけるたびに切ると、uncleのような誤分解が起きます。残った部分が語根として働くか確認します。

また、一つの部品を知っただけで完全な訳語を決めるのも誤りです。部品は意味の方向や品詞を絞り、正確な意味は文脈で確かめます。

自分で確かめよう

確認1:carelessの語根と接尾辞は何ですか。語根はcare、接尾辞は-lessです。「注意がない」という方向を作ります。
確認2:unhelpfulの三つの部品は何ですか。接頭辞un-、語根help、接尾辞-fulです。
確認3:uncleをun-とcleへ分けない理由は何ですか。cleが意味ある語根として働かず、un-の否定を加えた全体意味も説明できないからです。

まとめと次の一歩

未知語は、接頭辞・語根・接尾辞へ仮に分けます。語根が中心意味、接頭辞が方向、接尾辞が品詞や性質の手がかりです。

次は、un-、in-、im-、dis-から否定・反対・欠如の方向を読みます。

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