反対の向きと正確な反対語を区別しよう
このレッスンの役割と目標
前のレッスンでは、分かる側から未知語の意味の向きを決めました。今回は、反対方向だと分かることと、未知語の正確な意味が一つに決まることを区別します。
目標は、対比から確実に言える範囲を「意味の軸・向き・程度」に分け、根拠より細かく訳語を断定しないことです。
例でつかむ:反対側にも幅がある
次の文を読みます。
The old hall was enormous, but the new room was compact.
enormous が「とても大きい」と分かれば、compact は大きさの軸で小さい側です。しかし、小さい側には small、tiny、compact などがあります。対比だけで「極端に小さい」とまでは決まりません。
さらに compact には、単に小さいだけでなく「必要なものがまとまっている」という良い評価が含まれることがあります。対比は方向を示しますが、細かな語感は周囲の説明や例で確かめます。
軸・向き・程度を分ける
| 確認するもの | この文から言えること | まだ断定できないこと |
|---|---|---|
| 意味の軸 | 部屋の大きさ | 使いやすさ、価格など |
| 意味の向き | enormousより小さい側 | 正確な辞書訳 |
| 意味の程度 | 大きくはない | とても小さいかどうか |
| 細かな評価 | 文脈次第 | 便利、窮屈などの評価 |
まず確実な範囲を答えにします。追加の手がかりが見つかったら、仮の意味を少しずつ詳しくします。
意味の軸には段階がある
対比と追加説明を組み合わせる
The old hall was enormous, but the new room was compact, with every tool stored within easy reach.
後半の with every tool stored within easy reach は、「すべての道具に手が届きやすいよう収納されている」と説明しています。これが加わると、compact は「小さくまとまり、使いやすい」方向だと分かります。
対比で候補を広く絞り、説明や具体例で精度を上げる。この順番なら、知らない語でも根拠を失いません。
よくある間違い
enormous の反対だから tiny に違いない、と決めるのは断定しすぎです。対比は反対方向を示しても、程度までは示さない場合があります。
また、反対方向が分かっただけなのに、辞書のすべての語義を当てはめる必要もありません。その文の問いに必要な範囲を、本文の根拠から答えます。
自分で確かめよう
確認1:enormous と compact が対比される軸は何ですか。
部屋や空間の大きさです。compactはenormousより小さい側にあります。確認2:対比だけで compact を tiny と断定できますか。
できません。小さい方向は分かりますが、極端に小さいという程度までは決まりません。確認3:細かな意味を確かめるには何を見ますか。
周囲の説明、具体例、言い換え、文法上の役割など、対比以外の手がかりも見ます。まとめと次の一歩
対比では、意味の軸、向き、程度を分けます。まず反対方向という確実な範囲を取り、追加の説明で仮の意味を詳しくします。
次は、whileとwhereasが二つの主語や特徴をどのように並べるかを読みます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。