全部調べる・全部飛ばすの両極端を直そう
このレッスンの役割と目標
前のレッスンでは、重要語を30秒で判断し、必要なら保留して進みました。今回は「未知語を全部調べる」と「未知語を全部飛ばす」という二つの極端な読み方を修正します。
目標は、最初に時間配分を誤った語を特定し、文の骨格・段落の主張・設問への影響に応じて、推測・保留・スキップへ分類し直せることです。
語彙力の不足を自分の能力の問題にしません。戻るべきなのは「重要度の判断」という行動です。
全部調べる読み方の問題
In the ancient city of Petra, Nabataean engineers carved channels, cisterns, and dams to manage scarce water.
Petra、Nabataean、cisternsなどをすべて調べると時間がかかります。文の骨格はengineers carved channels ... to manage waterです。
段落の主張が「水の少ない場所で水を管理する仕組み」なら、Petraは場所名、Nabataeanは人々の名前、cisternsは水をためる設備の一種として進めます。
全部飛ばす読み方の問題
同じ文でmanageとscarceまで飛ばすと、何のために設備を作ったか分かりません。
scarceはwaterを説明し、設備が必要な理由です。manageはto以下で目的を表します。「少ない水を管理する」という中心関係は優先します。
両極端を中央へ戻す
例題:最初の判断ミスを直す
生徒AはPetraから順にすべて調べ、main verbのcarvedへ進めません。最初の誤りは、固有名詞Petraを中心語と判断したことです。「場所名」と分類して進みます。
生徒Bはcisternsだけでなくscarceとmanageも飛ばし、「技術者が何かを作った」という大意しか残りません。最初の誤りは、目的と問題を示す語まで細部と判断したことです。
どちらも能力ではなく、優先度を付ける位置の修正で改善できます。
自分の読み方を記録する
練習では、未知語の横に次の記号を付けます。
- ○:今推測した
- △:広い意味で保留
- /:大分類だけで飛ばした
- ↩:後で戻った
解き終わった後、時間を使った語が設問や主張に本当に重要だったか見直します。
よくある間違い
「自分は語彙がないから全部調べるしかない」と考える必要はありません。文型・つなぎ語・反復・設問は、単語を知らなくても重要度を判断する手がかりです。
また、「長文は雰囲気で全部飛ばす」とすると、根拠を示せません。最低限、各文の骨格と段落の対比・因果・評価は取ります。
自分で確かめよう
確認1:全部調べる読み方で最初に起こる問題は何ですか。
固有名詞や例の細部で止まり、中心動詞と段落全体の説明へ進む時間がなくなります。確認2:全部飛ばす読み方で失われるものは何ですか。
文の骨格、原因と結果、筆者の評価、設問へ答える根拠が失われます。確認3:両極端を直す判断基準は何ですか。
その語を外したとき、文の骨格・段落の主張・設問の答えが読めなくなるかどうかです。まとめと次の一歩
全部調べる・全部飛ばすの両方を、語ごとの影響度に基づく選択へ直します。記号で判断を残し、解答後に時間配分を振り返ります。
次は入試長文で、未知語を分類し、必要な語だけへ時間を使い、設問根拠まで完成させます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。