LESSON 01

推測する語と飛ばす語を選ぼう

全部調べる・全部飛ばすの両極端を直そう

文の骨格・主張・設問への影響を根拠に、過剰分析と過剰スキップの最初の判断ミスを修正する

全部調べる・全部飛ばすの両極端を直そう

このレッスンの役割と目標

前のレッスンでは、重要語を30秒で判断し、必要なら保留して進みました。今回は「未知語を全部調べる」と「未知語を全部飛ばす」という二つの極端な読み方を修正します。

目標は、最初に時間配分を誤った語を特定し、文の骨格・段落の主張・設問への影響に応じて、推測・保留・スキップへ分類し直せることです。

語彙力の不足を自分の能力の問題にしません。戻るべきなのは「重要度の判断」という行動です。

全部調べる読み方の問題

In the ancient city of Petra, Nabataean engineers carved channels, cisterns, and dams to manage scarce water.

Petra、Nabataean、cisternsなどをすべて調べると時間がかかります。文の骨格はengineers carved channels ... to manage waterです。

段落の主張が「水の少ない場所で水を管理する仕組み」なら、Petraは場所名、Nabataeanは人々の名前、cisternsは水をためる設備の一種として進めます。

全部飛ばす読み方の問題

同じ文でmanageとscarceまで飛ばすと、何のために設備を作ったか分かりません。

scarceはwaterを説明し、設備が必要な理由です。manageはto以下で目的を表します。「少ない水を管理する」という中心関係は優先します。

両極端を中央へ戻す

全部調べる・全部飛ばすを選択的な読解へ修正する図 左の全語分析と右の全語スキップから、中央の骨格・主張・設問に重要な語だけ推測し、細部は分類して飛ばす読み方へ矢印が向く。 正解は中央ではなく、語ごとの影響度で選ぶこと 全部調べる固有名詞も例も停止時間が不足段落全体へ進めない 選択して読む骨格・主張・設問→ 推測する固有名詞・例の細部→ 分類して飛ばす必要な合図で戻る 全部飛ばす中心動詞・評価も不明因果が切れる設問根拠を失う 語の難しさでなく、外したとき何が読めなくなるかを見る

例題:最初の判断ミスを直す

生徒AはPetraから順にすべて調べ、main verbのcarvedへ進めません。最初の誤りは、固有名詞Petraを中心語と判断したことです。「場所名」と分類して進みます。

生徒Bはcisternsだけでなくscarceとmanageも飛ばし、「技術者が何かを作った」という大意しか残りません。最初の誤りは、目的と問題を示す語まで細部と判断したことです。

どちらも能力ではなく、優先度を付ける位置の修正で改善できます。

自分の読み方を記録する

練習では、未知語の横に次の記号を付けます。

  • ○:今推測した
  • △:広い意味で保留
  • /:大分類だけで飛ばした
  • ↩:後で戻った

解き終わった後、時間を使った語が設問や主張に本当に重要だったか見直します。

よくある間違い

「自分は語彙がないから全部調べるしかない」と考える必要はありません。文型・つなぎ語・反復・設問は、単語を知らなくても重要度を判断する手がかりです。

また、「長文は雰囲気で全部飛ばす」とすると、根拠を示せません。最低限、各文の骨格と段落の対比・因果・評価は取ります。

自分で確かめよう

確認1:全部調べる読み方で最初に起こる問題は何ですか。固有名詞や例の細部で止まり、中心動詞と段落全体の説明へ進む時間がなくなります。
確認2:全部飛ばす読み方で失われるものは何ですか。文の骨格、原因と結果、筆者の評価、設問へ答える根拠が失われます。
確認3:両極端を直す判断基準は何ですか。その語を外したとき、文の骨格・段落の主張・設問の答えが読めなくなるかどうかです。

まとめと次の一歩

全部調べる・全部飛ばすの両方を、語ごとの影響度に基づく選択へ直します。記号で判断を残し、解答後に時間配分を振り返ります。

次は入試長文で、未知語を分類し、必要な語だけへ時間を使い、設問根拠まで完成させます。

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