このレッスンの役割
前のレッスンで四本の年表を作りました。ここでは政治制度に絞り、「政府が国をまとめる動き」と「人々が参加を求める動き」を重ねます。
政府の国家統合
版籍奉還・廃藩置県 → 地方の藩を廃し、中央政府が全国を統治 → 徴兵令・地租改正・学制 → 全国共通の軍事・税・教育 → 憲法・内閣・議会を整備
人々の政治参加
征韓論争で政府が分裂 → 民撰議院設立建白書 → 自由民権運動が全国化 → 政党・私擬憲法 → 国会開設の勅諭 → 帝国議会
二本の線は対立するだけでなく、互いを動かしました。
到達点と限界
到達点:
- 憲法に基づく国家制度
- 選挙と帝国議会
- 法律・予算の公開審議
- 臣民の権利を明記
限界:
- 天皇主権
- 内閣は議会に責任を負わない
- 選挙権は人口のごく一部
- 権利は法律で制限されやすい
記述の型
問い: 自由民権運動は立憲国家の成立にどう影響したか。
解答例: 国会開設と憲法制定を求める運動が士族から豪農・農民へ広がり、政党や私擬憲法が生まれた。政府は運動を取り締まりつつ1890年の国会開設を約束し、政府主導で大日本帝国憲法を制定した。
確認1:中央集権化の中心となった改革は何ですか。
廃藩置県です。
確認2:人々の政治参加要求を示す出来事を二つ答えましょう。
民撰議院設立建白書、国会期成同盟、政党結成、私擬憲法などです。
確認3:立憲国家の成立を到達点と限界で説明しましょう。
憲法・選挙・議会が整った点は到達点ですが、天皇主権で選挙権と権利が制限された点が限界です。
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次は、不平等条約改正から日清・日露戦争、植民地化までを国際関係の一本線にします。