LESSON 01

現代社会・文化・情報入試総合

因果関係と相関関係を入試資料で見抜こう

一緒に変化する二つの数値を、原因と結果だと早合点しない読み方を学びます。

このレッスンの役割

前のレッスンでは資料の条件と事実を正確に読みました。今回は、その事実から原因を考えるときの注意を学びます。現代社会の記述問題では、「同時に増えた」ことと「一方が他方を増やした」ことを区別する力が重要です。

今日の問い

二つの数値が同じように動いたら、原因と結果だと言えるのでしょうか。

相関と因果

相関関係は、二つの事柄に関連した動きが見られることです。因果関係は、一方の変化がもう一方の変化を引き起こす関係です。

例として、高齢者人口の割合と社会保障給付費が同じ時期に増えていたとします。高齢化が費用増加の一因である可能性はあります。しかし、医療技術、制度、物価、賃金など別の要因も影響します。グラフが似ているだけでは、一つの原因に決められません。

相関と因果を見分ける図二つの変化の間に第三の要因がある可能性を確認する 事柄Aが変化 事柄Bが変化 本当に原因? 第三の要因・制度・時代背景

因果を確かめる三つの質問

  1. 時間の順序は正しいか。原因と考える事柄が先に起きているか。
  2. 仕組みを説明できるか。AがどのようにBへ影響するか。
  3. 別の原因はないか。制度変更や景気、年齢構成などを見落としていないか。

入試答案の安全な書き方

資料だけで原因を確定できないときは、「Aの増加とともにBも増えている」「背景の一つとしてAが考えられる」と書きます。根拠が弱いのに「Aのせいで必ずBになった」と断定しないことが大切です。

よくある誤解

二つの折れ線が似ているだけで因果関係が証明されたと思うことです。似た動きは、考える出発点であって結論ではありません。

30秒チェック

  1. 相関関係と因果関係の違いを一文で言えますか。
  2. 因果を確かめる三つの質問は何ですか。
  3. 根拠が限定的な資料では、どんな表現を使いますか。

次は、同じ問題を異なる立場から比較し、根拠のある記述にまとめます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。