LESSON 01

グローバル化した暮らし

サプライチェーンはなぜ国境を越えるのか

原料・設計・部品・組立・物流・販売の国際分業を、立地条件から理解します。

このレッスンの役割

国境を越えるものを発見したので、一つの製品が完成するまでの供給網を追います。次の労働・環境問題を考えるため、「安いから海外」という一因ではなく立地条件を整理します。

今日の問い

企業はなぜ、製品のすべてを一つの国・一つの工場でつくらないのでしょうか。

サプライチェーン

原料調達から販売までの供給のつながりです。

段階 立地を決める条件
原料 資源、気候、採掘費
研究・設計 大学、人材、企業集積
部品 技術、関連企業、電力
組立 労働力、賃金、工場用地
物流 港湾、道路、通関
販売 市場規模、所得、規制

国境を越えるサプライチェーン原料、設計、部品、組立、物流、販売が異なる場所を順につなぐ。原料設計部品組立物流販売

国際分業によって各地域の強みを組み合わせ、価格を下げ、品質を高め、市場へ近づけます。一方、一工程が止まると完成品が作れない依存も生まれます。

付加価値を見る

販売価格のすべてが組立工場の国へ残るわけではありません。設計、特許、ソフトウェア、ブランド、流通などにも利益が分配されます。貿易統計だけで「どの国が得たか」を判断しないようにします。

よくある誤解

生産拠点は賃金が最も安い国だけに決まるわけではありません。技術、品質、政治の安定、物流、市場、規制も重要です。

自分で確かめよう

製品を一つ選び、六段階の場所と立地条件を考え、国際分業の利点と依存の弱点を説明してください。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。