初見のモーター図から回転とエネルギー変換を説明しよう
入試では、見慣れた教科書図とは異なる向きの磁石、点・十字で示された電流、複数のコイルを持つモーターが出ることがあります。図の見た目を覚えるのではなく、同じ判断手順を使えば解けます。
このレッスンの役割
このセクションの最終段階です。力、回転、整流子、エネルギー変換を一つの説明へ統合します。ここで初見図を読み切る力を完成させ、次の「電磁誘導」へモーターと発電の対比を渡します。
知る:初見図を読む五つの手順
まず磁界をN極からS極へ書きます。次にコイルのつながりをたどり、点は手前向き、十字は奥向きとして電流を立体方向へ戻します。左右の力を決め、回転方向を判断し、半回転後は整流子による電流反転を加えます。
理解する:装置の説明をエネルギーまでつなぐ
モーターの因果は、「電源が電流を流す→磁界中のコイルが力を受ける→離れた二力が回転を生む→整流子が電流を反転して連続回転させる」です。
入力された電気エネルギーの一部は、目的とする回転の運動エネルギーになります。一部は導線の抵抗による熱、軸や空気の摩擦による熱、振動による音へ移ります。「エネルギーが消えた」のではなく、利用しにくい形へ移ったと説明します。
例で使い、よくある誤答を直そう
図全体が90度回転していても、NからS、電流、力の順で小さな矢印を直接書けば判断できます。回転方向だけを丸暗記すると、磁石や電源の向きが変わった問題で破綻します。
電動歯ブラシ、扇風機、電車にも、規模や構造は違っても電流と磁界から運動を得る考えがあります。電池を逆にしたときの変化を問われたら、装置名ではなく変化した条件から推論します。
自分で確かめ、まとめて次へ進もう
確認1:初見図で最初に書き込む矢印は何ですか?
N極からS極へ向かう磁界の矢印です。確認2:モーターの連続回転までを四段階で説明してください。
電流が流れ、磁界中のコイルに力が働き、左右の力が回転を生み、整流子が半回転ごとに電流を反転させます。確認3:入力された電気エネルギーはすべて回転になりますか?
いいえ。主に運動へ変わりますが、一部は抵抗・摩擦による熱や振動による音になります。初見のモーターも、磁界→電流→力→切替→エネルギーの順で説明できます。次のセクションでは、反対に磁界の変化から電流を生み出す電磁誘導を学びます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。