LESSON 01

電流がつくる磁界

電流を流すと方位磁針が動く現象をつかもう

電流のオン・オフと方位磁針の変化から、導線の周囲に磁界が生じる現象を捉えます。

電流を流すと方位磁針が動く現象をつかもう

磁石ではない銅線の近くへ方位磁針を置き、スイッチを入れると針が動きます。スイッチを切ると元へ戻ります。変わったのは電流の有無だけです。この差から、見えない何を考えればよいでしょう。

このレッスンの役割

「電流がつくる磁界」の第1段階です。前セクションで、方位磁針は磁界を調べる道具だと学びました。今回は現象から「電流が磁界をつくる」という問いを立て、次へ公平な実験方法を渡します。

知る:オン・オフで変わるものを探す

導線の電流オンとオフで変わる方位磁針左はスイッチを切って針が北を向き、右は電流を流して針が傾く電流なし電流あり電流の有無に合わせて針の向きが変わる

スイッチを入れたときだけ針が向きを変えるなら、導線を流れる電流が周囲へ新しい磁界をつくったと考えられます。導線が熱くなったことでは、針が一定方向へ回ることを説明できません。

理解する:差を生んだ条件を原因候補にする

電流なしでも方位磁針は地球の磁界で南北を向きます。電流を流すと、地球の磁界に導線がつくる磁界の影響が加わり、針の向きが変わります。切ると追加の磁界がなくなり、元へ近づきます。

オン・オフを何度か繰り返して同じ変化が再現すれば、偶然や机の振動より、電流を原因とする説明が強くなります。

例で使い、よくある誤答を直そう

スイッチを入れるたびに針が右へ傾き、切るたびに北へ戻ったとします。観察事実は「針の向きが電流の有無とともに変化した」、解釈は「電流が導線の周囲に磁界をつくった」です。事実と解釈を分けて書きます。

誤答「銅線が永久磁石になった」は、切ると影響がなくなる事実を説明しにくい考えです。

自分で確かめ、まとめて次へ進もう

確認1:電流が磁界をつくったと考える中心的な証拠は?電流のオン・オフに対応して方位磁針の向きが再現性をもって変わることです。
確認2:スイッチを切ったときも針が南北を向くのはなぜ?地球の磁界は残っているからです。
確認3:針が一度だけ動いた場合、何を追加確認しますか?オン・オフを繰り返し、同じ変化が再現するか確かめます。

電流の有無と針の変化を結ぶことで、磁界の発生を予想できます。次は他の条件を固定した安全な比較実験を組みます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。