LESSON 01

磁界中の電流が受ける力

二つの磁界の強弱差から導線が動く理由を説明しよう

磁石の磁界と電流の磁界が強め合う側・弱め合う側の差から、導線が力を受ける理由を説明します。

二つの磁界の強弱差から導線が動く理由を説明しよう

磁石の磁界の中へ電流がつくる円形磁界を重ねると、導線の片側では向きがそろって強め合い、反対側では向きが逆で弱め合います。左右の磁界分布が対称でなくなることが、力を考える手がかりです。

このレッスンの役割

第3段階です。観察した動きを、二つの磁界の相互作用で説明します。向き暗記の前に原因を理解し、次へ電流・磁界の強さと力のデータを読む基準を渡します。

知る:磁界が強め合う側と弱め合う側

磁石と電流の磁界の重なり中央の導線の上側では二つの磁界が同方向で密になり、下側では逆方向で疎になる同方向:密逆方向:疎

磁石の磁界と電流の磁界が同方向の側では磁力線が密になり、逆方向の側では疎になります。導線の周囲の磁界が片側だけ強い状態になり、導線は強い側から弱い側へ押し出されるような力を受けます。

理解する:電流・磁界・力は別の量

電流は導線内、磁界は空間、力は導線へ働く作用です。電流の方向へ導線がそのまま進むわけではありません。磁石の磁界と電流の磁界の向きの組み合わせが力を決めます。

電流か磁石の向きを反転すると、強め合う側と弱め合う側が入れ替わり、力の向きも逆になります。両方を同時に反転すると、力の向きは元と同じになります。

例で使い、よくある誤答を直そう

電流方向だけを逆にしたら、電流がつくる円形磁界が逆になります。密な側と疎な側が交換され、導線も逆へ動くと説明できます。

自分で確かめ、まとめて次へ進もう

確認1:導線の片側で磁界が強くなるのはなぜ?磁石の磁界と電流がつくる磁界が同じ向きに重なり、強め合うからです。
確認2:電流方向だけを逆にすると力はどうなりますか?強弱の側が入れ替わり、力の向きも逆になります。
確認3:磁石と電流の両方を反転すると力の向きは?二回反転するため、元と同じ向きになります。

力は二つの磁界がつくる偏りから生じます。次は条件をそろえたデータから力の大きさの変化を読みます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。