持ち上げるクリップ数から電磁石の強さを問おう
同じ釘に導線を巻いた電磁石でも、持ち上げられるクリップが3個のときと10個のときがあります。「強い気がする」ではなく、同じ方法で測れる結果へ変えると、何が強さを決めるか調べられます。
このレッスンの役割
「電磁石の強さを変える条件」の入口です。前セクションでコイルの磁界と極を学びました。今回は強さを観察できる量で表し、電流・巻き数・鉄心という原因候補を立てます。次へ公平な実験設計を渡します。
知る:強さを同じ方法で測る
同じ種類・大きさのクリップを、同じ位置から、同じ時間だけ接触させて持ち上げます。個数や、一定距離で引きつけられるかを強さの指標にできます。ただしクリップ数は磁界の単位ではなく、この装置で比較するための観察量です。
理解する:原因候補を一つずつ考える
電流が大きい、一巻きごとの磁界が強くなる。巻き数が多い、重なる磁界が増える。鉄心を入れる、鉄が磁化され全体の磁界が強まる。三条件はいずれも候補ですが、同時に変えるとどれが効いたか分かりません。
永久磁石と違い、電磁石はスイッチでオン・オフでき、電流方向で極も変えられます。
例で使い、よくある誤答を直そう
電池を二個にしたら多く持ち上げたとしても、「電池個数が直接の原因」とはまだ決めません。実際の電流値、巻き数、鉄心、測定方法が同じか確認します。
誤答「触って強く感じた」は再現しにくく、他の人と比較できません。
自分で確かめ、まとめて次へ進もう
確認1:電磁石の強さを比べる観察量の例は?
同じ条件で持ち上げられる同じクリップの個数などです。確認2:クリップ数は磁界の正式な単位ですか?
いいえ。この実験装置で相対的な強さを比べる指標です。確認3:強さを変える原因候補を三つ挙げてください。
電流の大きさ、コイルの巻き数、鉄心の有無です。強さを測れる結果へ変えれば、原因を実験できます。次は一条件だけを変える比較を組みます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。