LESSON 01

発電機の仕組み

発電機が電気をつくり出すという誤解を直そう

発電機をエネルギー生成装置ではなく変換装置として捉え、負荷と入力仕事の関係を説明する。

発電機が電気をつくり出すという誤解を直そう

日常語の「電気をつくる」は便利ですが、科学ではエネルギーがどこから来て、何へ変わったかを示します。発電機はエネルギーの発生源ではなく変換装置です。

このレッスンの役割

第5段階です。回転モデルと波形を、エネルギー保存の考えで整理します。次へ、さまざまな発電方式を同じ原理で読む力を渡します。

知る:入力・変換・出力・損失を分ける

発電機のエネルギー収支入力した運動エネルギーが電気エネルギーと熱や音へ変わる入力運動エネルギー発電機電磁誘導電気エネルギー熱・音・摩擦利用しにくい形

入力した運動エネルギーの一部が電気エネルギーになり、一部は摩擦や抵抗による熱、振動による音になります。出力の合計が入力を超えることはありません。

理解する:負荷が回しにくさへ返る

電球などをつないで電流を多く取り出すと、発電機の回転を妨げる作用も大きくなり、ハンドルは重く感じます。出力だけ増えて入力が同じ、ということにはなりません。

モーターと発電機は部品が似ていますが、いつでも全く同じ働きではありません。モーターは電気を入力し運動を出力し、発電機は運動を入力し電気を出力します。

例で使い、よくある誤答を直そう

「発電機をモーターにつなぎ、モーターで発電機を回せば永久に動く」は誤りです。どちらにも熱や摩擦などの損失があり、取り出せるエネルギーは入力より小さくなります。

自分で確かめ、まとめて次へ進もう

確認1:発電機はエネルギーを新しく作りますか?いいえ。運動エネルギーを電気エネルギーなどへ変換します。
確認2:負荷をつなぐと回しにくくなるのはなぜですか?電気エネルギーを取り出すために、入力する仕事も増えるからです。
確認3:モーターと発電機の違いは何ですか?主なエネルギーの入力と出力の向きが逆です。

発電機は運動を電気へ変換し、一部は熱や音になります。次は水力・風力など初見の発電方式へこの考えを使います。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。