初見の誘導実験から電流が生じる条件を判断しよう
コイルへ棒磁石を出し入れする図でなくても、電磁誘導の中心は同じです。電磁石のスイッチ、回転するコイル、動く鉄心などの装置から「コイルを通る磁界が変化する場面」を探します。
このレッスンの役割
このセクションの最終段階です。現象、実験、モデル、時系列、誤解修正を初見資料へ統合します。次の「誘導電流の向きと大きさ」へ、まず電流が生じる場面を正しく選ぶ力を渡します。
知る:初見装置を四つの問いで読む
最初にコイルを囲み、磁界をつくる磁石や電磁石を探します。次に、移動、回転、スイッチ操作で、コイルを通る磁界が変わるかを考えます。最後に回路が閉じているか確認します。
理解する:運動と電気のエネルギーをつなぐ
人が磁石を動かすとき、手は仕事をしています。その運動エネルギーの一部が電気エネルギーへ変わります。電流が生じるからといって、エネルギーが何もないところから現れるわけではありません。
電磁石のスイッチを入切する場合は、電源が磁界を変化させ、その変化が別のコイルに電流を生じさせます。装置ごとにエネルギーの入口を確認します。
例で使い、よくある誤答を直そう
二つのコイルを近くに置き、一方を電池とスイッチ、他方を検流計につなぎます。スイッチを入れた瞬間と切った瞬間には磁界が変化して針が振れます。入れたまま一定になると、磁界は存在しても変化しないため針は0へ戻ります。
よくある誤答は「電池につないだコイルから電流が漏れて隣へ流れた」です。二つの回路は導線でつながっていません。伝わったのは電流そのものではなく、磁界の変化による働きです。
自分で確かめ、まとめて次へ進もう
確認1:初見装置で最初に探すものは何ですか?
電流が生じる対象となるコイルと、そのコイルを通る磁界をつくるものです。確認2:電磁石のスイッチを入れたままにすると針が0へ戻るのはなぜですか?
電流と磁界が一定になり、別のコイルを通る磁界が変化しなくなるからです。確認3:磁石を動かして発電するとき、電気エネルギーのもとは何ですか?
磁石を動かす人や装置が与えた運動エネルギーです。初見実験も、コイル→磁界→変化→閉回路の順で判断できます。次のセクションでは、誘導電流の向きと大きさが何で変わるかを詳しく調べます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。