LESSON 01

乱反射と平面鏡の像

反射光の延長から平面鏡の像の位置を見つけよう

目へ届く反射光を鏡の裏へ延長し、虚像の位置と実際の光の道筋を区別する。

反射光の延長から平面鏡の像の位置を見つけよう

このレッスンの役割

「乱反射と平面鏡の像」セクションの第3段階です。ここまでに、光は物体で反射し、目へ届くと見えることを学びました。今回は平面鏡で反射した光を目まで追い、「なぜ鏡の裏に物体があるように見えるのか」を作図で説明します。

今日の到達点は、反射光を鏡の裏へ破線で延長し、その交点を像の位置として見つけることです。鏡の裏に実際の光が進んでいるわけではないことも区別します。

知る・理解する

物体の一点から出た光は、鏡のいろいろな場所で反射し、その一部が目へ届きます。目と脳は、届いた光が途中で曲がったとは感じず、「光はまっすぐ来た」と判断します。そのため、反射光を逆向きへ延長した先から光が来たように見えます。

二本以上の反射光を鏡の裏へ延長すると、破線が同じ点で交わります。そこが像の位置です。光線を実際の進行方向として描く部分は実線、見かけの出発点を探す延長は破線にします。このように、実際の光が集まっていないのに見える像を虚像といいます。

平面鏡の虚像が見える仕組み物体から出た二本の光が鏡で反射して目へ届き、その反射光の延長が鏡の裏の像で交わる平面鏡物体の一点像(虚像)破線は見かけの延長

像を作図する基本手順は次の通りです。

  1. 物体の一点から鏡上の二点へ入射光を引く。
  2. 各入射点で反射の法則を使い、目へ届く反射光を引く。
  3. 反射光を鏡の裏へ破線で延長する。
  4. 二本の破線が交わる点を像とする。

具体例で使う

鏡に映った時計を見ると、文字盤は鏡の表面ではなく奥にあるように感じます。これは、時計の各点から出て鏡で反射した光を、目が鏡の裏から直進してきたように判断するためです。

鏡の前に物体を置き、鏡の裏へ手を伸ばしても像には触れません。虚像は「何もない偽物」という意味ではなく、実際の光がその位置で集まっていない像という意味です。目へ届く光の向きには確かな根拠があります。

誤答を直して次の学びへつなげる

「像から光が出て鏡を通り抜け、目へ届く」という説明は誤りです。実際の光は物体から鏡へ進み、鏡で反射して目へ届きます。鏡の裏の破線には矢印をつけず、「目がそう感じる延長」と区別します。

次は、像の位置を実験で測り、物体と像の距離や大きさにどんな規則があるかを確かめます。

自分で確かめよう

確認1:像の位置は作図でどう決める?目へ届く二本以上の反射光を鏡の裏へ破線で延長し、その交点を像の位置とします。
確認2:虚像の位置に実際の光は集まっている?集まっていません。実際の光は鏡の前で反射して目へ届き、目には延長線上から来たように見えます。
確認3:鏡を見ている人の目の位置が変わっても像の位置は変わる?同じ物体と同じ平面鏡なら像の位置は変わりません。ただし、鏡を通して見える物体の範囲は変わることがあります。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。