入射角と屈折角を測る実験を組み立てよう
このレッスンの役割
「屈折の規則性と見え方」セクションの第2段階です。前のレッスンで見つけた「境界へ入る向きと、出る向きにはどんな関係があるか」という問いを実験で調べます。
今日完成させる力は、入射光・屈折光・法線を図で見分け、入射角だけを変えて屈折角を測る手順を説明することです。角度は境界面からではなく、法線から測ります。
知る・理解する
境界へ入ってくる光を入射光、境界を通って進む向きが変わった光を屈折光といいます。光が境界へ当たった点を入射点、その点で境界に垂直な線を法線といいます。入射光と法線の角が入射角、屈折光と法線の角が屈折角です。
実験には半円形レンズを使うと便利です。曲面の中心へ向けて光を入れると、曲面では光がほぼ垂直に入り、目立つ屈折をしません。そのため、平らな面の一か所で起きる屈折に集中できます。
手順は次の通りです。
- 紙に半円形レンズの形と中心を写す。
- 平らな面の中心を入射点とし、そこに法線を引く。
- 光線箱から細い光を当て、入射光と屈折光の道筋に印をつける。
- レンズを外し、印を線で結ぶ。
- 分度器の中心を入射点、0度の基準を法線に合わせ、入射角と屈折角を測る。
- 入射角だけを変えて複数回記録する。
具体例で使う
入射角を20°、40°、60°と変えるとき、レンズの種類、入射点、光の色はそろえます。変える量は入射角、測る量は屈折角です。二つを同時に変えると、何が屈折角の違いを生んだのか判断できません。
測定値が1~2°ずれることはあります。一点だけで法則を決めず、複数の値の全体傾向を見ます。
誤答を直して次の学びへつなげる
境界面から測った角を入射角と呼ぶのは誤りです。分度器を置く前に法線を引き、「どの二本の線の間か」を指でなぞります。また、長方形のガラスを使うと二つの面で屈折するため、どちらを測ったか混乱しやすくなります。
次は測定表から、空気から水・ガラスへ進む場合と、逆向きの場合の曲がり方を言葉にします。
自分で確かめよう
確認1:入射角と屈折角は何を基準に測る?
入射点で境界面に垂直に引いた法線を基準に測ります。確認2:半円形レンズを使う利点は?
曲面の中心へ向けた光は曲面へほぼ垂直に入るため、平らな面で起きる一回の屈折を調べやすいことです。確認3:入射角の影響を調べるとき、何をそろえる?
物質の組合せ、入射点、光の色、測定方法などをそろえ、入射角だけを変えます。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。