鏡までの距離と像までの距離・大きさを調べよう
このレッスンの役割
「乱反射と平面鏡の像」セクションの第4段階です。前のレッスンでは、反射光の延長が交わるところに虚像が見えると作図しました。今回はその位置を実験で確かめ、平面鏡の像に成り立つ二つの規則を証拠から見いだします。
今日完成させる力は、「物体から鏡までの距離=鏡から像までの距離」「像の大きさ=物体の大きさ」を、測定方法とともに説明することです。
知る・理解する
普通の鏡は光を通さないため、鏡の裏へ物差しを置いて像の位置を直接測れません。そこで、少し光を通し、少し反射する透明なガラス板を使います。ガラス板の手前にろうそくA、裏側に同じ大きさのろうそくBを置きます。Aの像とBがぴったり重なるようにBを動かせば、Bの位置をAの像の位置として測れます。
見る位置を少し左右へ動かしてもAの像とBがずれなければ、二つは同じ位置にあると判断できます。この確認を視差がないことの確認といいます。複数の物体距離で測ると、像は鏡をはさんだ対称な位置にでき、大きさも物体と等しいと分かります。
実験では、物体Aだけを動かし、ガラス板は固定します。物体距離を10 cm、15 cm、20 cmのように変え、像の位置を毎回測ります。一回だけで規則を決めず、複数回の対応を表にします。
| 物体から板まで | 板から像まで | 像の大きさ |
|---|---|---|
| 10 cm | 約10 cm | 物体と同じ |
| 15 cm | 約15 cm | 物体と同じ |
| 20 cm | 約20 cm | 物体と同じ |
具体例で使う
身長150 cmの人が鏡から2 m離れて立つと、像は鏡の裏2 mの位置に見えます。人から像までの見かけの距離は2 m+2 m=4 mです。鏡から離れても像そのものが小さくなるわけではありません。目に入る角度が小さくなるため、見た感じが小さくなるだけです。
誤答を直して次の学びへつなげる
「像は鏡の表面にある」は、光って見える場所と像の見かけの位置を混同した誤りです。また「鏡から離れると像が小さくなる」も、像の大きさと見かけの角度を混ぜています。平面鏡では、位置は鏡に対して対称、大きさは物体と等しいままです。
次は、像全体のうちどこまで目へ届くかを作図します。像の大きさと、鏡を通して見える範囲は別の量です。
自分で確かめよう
確認1:透明な板を使うのはなぜ?
手前の物体の像と、板の裏に置いた物体を同時に見て重ね、直接触れない像の位置を測るためです。確認2:物体が鏡の前30 cmにあると、像はどこ?
鏡の裏30 cmの、物体と鏡に対して対称な位置です。確認3:物体を鏡から10 cm遠ざけると、物体と像の間は何cm広がる?
物体側で10 cm、像側でも10 cm遠ざかるので、物体と像の間は20 cm広がります。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。