問題図の手がかりから使う光の法則を選ぼう
このレッスンの役割
このコースで学んだ反射・屈折・全反射・凸レンズを、高校入試の初見図から選び分ける準備をします。最初から計算や作図を始めず、図にある境界と記号を読み、どの法則がどの区間で必要かを判断します。
知る・理解する
図から法則を選ぶ手がかりは次の通りです。
| 図の手がかり | 最初に考えること | 補う線・点 |
|---|---|---|
| 鏡面で光が戻る | 反射の法則 | 入射点の法線 |
| 空気と水・ガラスの境界を通る | 屈折 | 境界の法線、物質の順 |
| 水・ガラス側から境界へ進み、屈折光がない | 全反射 | 法線、入射角、臨界角 |
| 中央が厚いレンズ | 凸レンズ | 光軸、中心、左右の焦点 |
一つの装置に境界が複数あれば、法則も複数使います。たとえば水中から出た光が鏡で反射し、最後に凸レンズへ入るなら、屈折→反射→レンズの順です。
具体例で使う
半円形ガラスの平らな面へ、ガラス内部から光を当てる図を考えます。まず物質の順がガラス→空気であることを読みます。入射角を大きくしたとき屈折光が消え、反射光だけになっていれば全反射です。単に「境界があるから屈折」と決めると誤ります。
別の図で凸レンズとスクリーンがあれば、物体の先端から平行光線と中心を通る光線を選びます。スクリーンの位置は、光線の交点と一致するか後で確かめます。
誤答を直して次の学びへつなげる
問題文の「鏡のように見えた」という言葉だけで反射を選ばず、光がどの物質からどこへ進むかを図で確認します。全反射も反射の一種ですが、起こる物質の順と入射角の条件が必要です。
また、一つの図には一つの法則しか使わないという決まりはありません。光の進行方向に沿って境界を区切ることが、次の複合実験整理につながります。
自分で確かめよう
確認1:鏡面で反射光を描く前に何を補いますか。
光が鏡へ当たる点に、鏡面へ垂直な法線を引きます。角度は法線から測ります。確認2:水中から空気へ進む光に境界があるだけで、全反射と言えますか。
言えません。水など光が曲がりにくい側から空気側へ進むことに加え、入射角が臨界角より大きい必要があります。確認3:鏡と凸レンズがある装置では、どう法則を選びますか。
光の矢印を追って区間を分け、鏡面では反射、凸レンズでは代表光線の規則を順に使います。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。