未知の境界で光の道筋と見かけの位置を判断しよう
このレッスンの役割
「屈折の規則性と見え方」セクションの最終レッスンです。これまで、屈折の観察、角度を測る実験、物質の順序による曲がり方、データと作図、見かけの深さを学びました。今回は初めて見る物質名や図でも、必要な情報を選んで説明します。
今日の到達点は、「どこからどこへ進むか」「法線へ近づくか離れるか」「実際の光路か見かけの延長か」の三点を整理し、結論に根拠をつけることです。
知る・理解する
初見問題では、物質名を覚えているかより、問題中の実験表から関係を読めるかが重要です。例えば、物質AからBへ進むと屈折角が入射角より小さいという資料があれば、A→Bでは法線へ近づきます。逆向きのB→Aでは、光路の可逆性により法線から離れます。
反射と屈折が同時に描かれることもあります。反射光は入射光と同じ物質側へ戻り、入射角=反射角です。屈折光は境界を通り反対側の物質へ進み、一般に入射角と屈折角は等しくありません。
具体例で使う
透明物質AからBへ入射角35°で光を当てたところ、屈折角22°でした。別の光をBからAへ入射角22°で当てれば、光路の可逆性から屈折角は35°となり、元の道筋を戻ります。
物質B中の点PからA中の目へ光が届く図なら、実際の光路をPから目へ実線で描きます。見かけの位置を求めるときだけ、目に入る側の光線をB側へ破線で延長します。作図を目から始めても、実際の光の矢印はPから目の向きです。
誤答を直して次の学びへつなげる
「図で下へ曲がっているから法線へ近づいた」という説明は、図を回すと使えません。法線との角が小さくなったかを確認します。また、反射の法則を屈折角へ使わないよう、反射光と屈折光が境界のどちら側にあるかを見ます。
次の「全反射と光の利用」では、水・ガラスから空気へ進む光の入射角をさらに大きくすると、屈折光が出なくなる場合を調べます。今回の水→空気で法線から離れる規則が、その前提になります。
自分で確かめよう
確認1:未知の物質A→Bで屈折角が入射角より小さいとき、どう曲がった?
法線へ近づく向きに曲がっています。逆向きのB→Aでは法線から離れます。確認2:反射光と屈折光を図で見分けるには?
反射光は入射光と同じ物質側、屈折光は境界を通って反対側の物質へ進みます。確認3:見かけの位置を求める破線に、実際の光の矢印をつけてよい?
つけません。破線は目が直進してきたと判断する延長で、実際の光路ではないからです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。